仏教とは一体どのような宗教なのでしょうか。それを自分なりに分かりやすくまとめてみようと思ったのが、この本を書く動機になりました。
仏教とは一体どのような宗教なのでしょうか。
それを自分なりに分かりやすくまとめてみようと思ったのが、この本を書く動機になりました。
仏教の源泉の地、インドはゼロという数字(概念)を考え出した土地です。
「空の思想」が仏教の根幹にあると考えますが、それは、このゼロの概念と通じるものがあるように思われます。
「空」とは何か、それは本書の潜在的な重要なテーマであります。
仏教の本質に触れることができれば、仏教だけではなく、多くの宗教が形骸化し、ときに政治化し、世俗化している現象の底の部分が透けて見えるはずだと思います。
はじめに
第1章 遊行の旅へ
第2章 釈迦の基本思想
第3章 釈迦の思想の展開 大乗仏教の思想
1 菩薩の道 自己犠牲と他者の救済・六波羅蜜 伝説的な菩薩
2 すべて存在するものは「空」である―色即是空・空即是色
3 浄土信仰と仏教の宇宙観
4 仏は我が内にあり―如来蔵思想
5 心の分析から悟りへ―心理学のような唯識思想
第4章 密教
第5章 日本仏教の「あらまし」
序
1 鎮護国家と仏教―大和・奈良時代
2 日本仏教の基礎―平安時代
3 新しい仏教の展開―鎌倉時代
4 室町・戦国時代の仏教
5 幕藩体制に組み込まれた仏教―江戸時代
6 明治以降
参考文献
索引
あとがき
仏教とは一体どのような宗教なのでしょうか。
それを自分なりに分かりやすくまとめてみようと思ったのが、この本を書く動機になりました。
仏教の源泉の地、インドはゼロという数字(概念)を考え出した土地です。
「空の思想」が仏教の根幹にあると考えますが、それは、このゼロの概念と通じるものがあるように思われます。
「空」とは何か、それは本書の潜在的な重要なテーマであります。
仏教の本質に触れることができれば、仏教だけではなく、多くの宗教が形骸化し、ときに政治化し、世俗化している現象の底の部分が透けて見えるはずだと思います。
最後の章、「日本仏教のあらまし」は、日本仏教の「あらまほしい」姿を考えるために、その大まかな流れを書いてみました。
なお、本書は最初から「釈迦」という名前を用いていますが、尊称として「釈迦尼」(しゃかむに)(シャカ族の聖者)とか「釈尊」があり、最近では「ブッダ」と記されることが多いようですが、我々には「お釈迦さん」という名に馴染みが深いのでこの名で統一しておきました。
(プロローグより)