画集のように、絵画やイラストを印刷物にする際に避けて通れないのは、色の問題です。
絵画で用いられる絵の具やその他の画材には、通常の印刷では再現できない色が含まれています。
一般的に、鮮やかな赤、オレンジ、黄緑などは、印刷すると鮮やかさのトーンが落ちます。
近年は、PCやタブレットで絵を描かれる方も増えています。
「データを提供したらなら問題ないのでは」とお感じになられる方も多いと思いますが、PCやタブレットの液晶画面は、裏側から光を当てて色彩を表現しています。
つまり「光の三原色」で色を表現しているのです(弊社ブログ「インクの三原色と光の三原色。http://www.hokutoshobo.jp/news/jihisyuppan/649/」をご参照ください)。
ある程度の調整は可能なのですが、それを確認するためにも色校正が必要になります。
色校正には、インクジェットプリンター等で疑似的に試し刷りを行う「簡易色校正」と、実際に使用する紙で印刷してみる「本紙校正」があります。
簡易色校正は、簡単にシミュレーションできてコストも抑えられるので、それなりに色が合っていれば良いという印刷物の場合はメリットがありますが、実際の色の再現という意味では本紙校正に軍配が上がります。
特に、作品の色が命といえる画集や写真集では、ある程度費用は掛かりますが、本紙校正を強くお勧めします。
画集や写真集をお考えの際には、ぜひご相談ください。
自費出版のジャンルの中に「画集・写真集」と呼ばれるものがあります。
画や写真には、文章とはまた違った伝達力があります。
たとえ文章で伝えきれないことでも、1枚の絵や写真が雄弁に物語ることがあります。
幼少期の故郷の風景や日常の一コマを絵や写真にして、本文の挿し絵的に用いるのも良いでしょうし、もっと思い切って、画集や写真集のような作り方にすることもできます。
当ブログでも何度かご紹介した『愛しの太秦』の作者 石田様は、自分が生まれ育った太秦の思い出をカタチにしたいという想いから、画集の作成を決意されました。
水彩画に当時の思い出を短い文章で添えた、画文帳のような構成をお考えでした。
実は石田様はこれまで一度も絵を習ったことはなく、画集制作を思い立ってはじめて、水彩画教室の門を叩きました。
そこから作品完成に向けて、工房蛍の山本智子先生との二人三脚が始まりました。
技術的な指導や作品の添削に始まり、山本先生のご指導は画集の構成にまで至りました。
弊社は、画集の装丁やカバーデザインをご提案と、水彩画に沿える文章の校閲やリライトをお手伝いさせていただきました。
完成した画集は非常に好評で、もう在庫はほとんど残っていないそうです。
サンサ右京で原画展も開催されて「たくさんの人にご覧いただき、作者としてこれほど嬉しいことはない」喜んでおられました。
既に石田様は次回作の構想もお考えとの事、とても楽しみです。
※作品紹介ページはこちらです。
http://www.hokutoshobo.jp/book/book-author/%e7%9f%b3%e7%94%b0%e3%80%80%e5%bc%a5%e9%a0%88%e9%9b%84/1086/
原画展のレポートはこちらです
http://www.hokutoshobo.jp/news/info/558/
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:
① 11月2日(木)/画集・写真集 終了しました
② 11月11日(土)/句歌集・エッセイ 終了しました
③ 11月24日(金)/画集・写真集
④ 11月25日(土)/句歌集・エッセイ
お問い合わせフォーム、またはお電話にてお申し込みください。
前回のブログで、光の三原色(RGB)と色の三原色(CMY+K)のお話をしました。
身近なところでは、デジタルカメラやパソコンのモニターはRGB、印刷のインクはCMYKで表現されます。
例えば写真集を制作する場合ですと、次のような流れになります。
1.作品をデジタルカメラで撮影(RGB)
2.パソコンでデータをチェック(RGB)
3.印刷会社で制作(RGB→CMYKに変換)
4.印刷(CMYK)
印刷用は色の三原色+黒(CMYK)を用いますので、光の三原色であるRGBのままでは印刷できません。
そのため、3の工程でRGBからCMYKに変換します。
デジタルカメラやパソコンのモニタで見た色調と、印刷機で印刷した色調が異なる理由はここにあります。
上の図は「人間の眼が認識できる範囲」「RGBで再現できる範囲」「CMYKで再現できる範囲」を表したものです。
ご覧のとおり、RGBとCMYKでは表現できる色の領域が異なります。
人間の眼で認識できる色の範囲が最も広く、その次に範囲が広いのはRGB、CMYKはほとんどの部分でRGBの再現域より狭くなります。
RGBからCMYKに変換する際に、CMYKの再現域を超えた色は、CMYKの再現域で最も近い色に置き換えられます。
RGBで撮影された写真と、CMYKに変換されたものを比較してみます。
CMYKの方が色の再現範囲が狭いため、RGBと比べると少し色調がくすんだような印象を受けます。
この違いを、本番の印刷前にチェックするのが「色校正」になります。
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日時:
① 7月1日(土)/画集・写真集 ※終了しました
② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ ※終了しました
③ 7月14日(金)/画集・写真集
④ 7月22日(土)/句歌集・エッセイ
※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)
相談会は予約制となっております。
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FAX 075-791-7290
前回のブログで「CMYK」のお話をさせていただきました。
これは、インクや絵の具を混ぜて様々な色を表現する方法です。
もう一つ光で色を表現する方法で「RGB」があります。
こちらはテレビやパソコンのモニターのような、光で色を表現する場合に用いられます。
写真を撮影するためのデジタルカメラも、RGBで色を認識します。
今回は、この2種類の違いをご説明します。
RGBはレッド(Red)、グリーン(Green)、ブルー(Blue)の頭文字を表したものです。
この3色は「光の三原色」と呼ばれており、 ブラウン管や液晶モニターなどで色を表現するための方法です。
RGBでは、上記の3色を組み合わせて全ての色を表現します。
RやGなどの原色は、それぞれ256段階の濃さがあり、その組み合わせ(256の3乗=16,777,216通り)の色を表現することが出来ます。
光であらわされる色ですので、光が何もない時は真っ黒になります。
これは、ブラウン管や液晶パネルは電源を切ると画面が真っ黒になることからも分かります。
逆に、すべての色が目に入ると人間の目は白と認識します。
CMYKは「色の三原色」と呼ばれるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3色にブラック=キートーン(Key tone)を加えたものです。
インクによる色の表現に用いられ、印刷やプリンターは基本的にCMYKで色を表現しています。
色の再現できる範囲は、インクで再現できる色にも限りがあることから、RGBに比べると表現できる色は限られてきます。
全ての色を混ぜると白になるRGBとは対照的に、CMYKでは全ての色を混ぜると黒になります。
写真集などの印刷物を制作する場合は、デジタルカメラ(RGB)で写真撮影を行い、印刷機やプリンター(CMYK)で印刷します。
この違いが、色の再現性のような問題の根本にあります。
次回に続きます。
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
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自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
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日時:
① 7月1日(土)/画集・写真集
② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ
③ 7月14日(金)/画集・写真集
④ 7月22日(土)/句歌集・エッセイ
※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)
相談会は予約制となっております。
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画集や写真集といえば、ほとんどの場合カラー印刷を連想されることと思います。
少し印刷に詳しい方なら「カラー印刷は、赤・青・黄・黒の4色で印刷される」こともご存じでしょう。
「あれ、色は3原色では?」とお感じになる方は、図画工作や美術の授業で教わったことをしっかりと覚えておられることになります。
確かに理論上では、青(シアン:C)+赤(マゼンタ:M)+黄(イエロー:Y)の3色で全ての色を表現できるはずなのですが、実は3色では表現しきれない色があります。
それは「黒色」です。
残念ながら、赤と青と黄をどんな比率で混ぜても、完全な黒にはならないのです。
印刷の場合ですと、本来黒色であるべき所の仕上りが浅くなります。
そこで、黒色のインクを加えて色の再現性を高めているのです。
別の理由としては、本文の文字は黒色で印刷される場合が殆どなので、文字の印刷を考えると黒色があった方が、印刷の技術的に都合が良いという事情もあります。
ちなみに、印刷業界ではカラー印刷の色を「CMYK」と呼びます。
CMYKの名称はそれぞれの色の頭文字から取られていますが、「K」はブラックではなく、印刷色調を表す「キートーン」が由来です。
このことからも、カラー印刷の黒は色調を整えるために加えられていることが判ります。
画集や写真集の印刷には切っても切れないカラー印刷、北斗書房では技術的な説明も出来るだけ分かりやすく解説しながら、より良い仕上がりの作品集を仕上げるお手伝いをいたします。
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② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ
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