ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

2015年8月1日

自分史いろいろ ― その1 エッセイ集自分史 ―

エッセイとは「日常の出来事や世間の事象に自分の意見や感想を交え、自由な形式で書いたもの」と定義できます。
このエッセイを、1冊の本にまとめたものを「エッセイ集」と呼びます。
芸能人の著作などでよく見られます。

ここでエッセイの定義を少し言い換えてみます。

「過去の体験やエピソードと、その時の思いを自由な形式で書く」

まさに自分史そのものといえるのではないでしょうか。

エッセイ風自分史は、数ある自分史の表現方法のなかでも比較的取り組みやすい方法です。
弊社でもこの形式の自分史を数多くつくらせていただいております。

 

 特徴

一般的な自分史の書き方は、年表を書き、次に構成を練り、資料を集めてからようやく執筆に入ります。
これが自分史執筆の正攻法なのですが、全体の構成を考えながら長文をかくのは難しいものです。
「長文はちょっと荷が重いけど、短い文章なら・・・」という方には、このエッセイ風自分史をお勧めします。
エッセイ風自分史でまとめる場合は「まず原稿を書いてみる」ことをお勧めしています。
本全体の構成や、エピソードの前後関係などもあまり考えずに、書きたいことや思い出したことからどんどん書き進めます。
文章量は、1本のエッセイで1,500~2,000字程度(A5判の本で3~4ページ位)もあれば充分です。
何本かエッセイを書き上げたら、並び順の変更やグループ分けにより構成を考え本にまとめます。
これは「考えてから書く」のではなく「書いてから考える」方法です。

 

キーワード連想法

題材に困ったときは「キーワード連想法」を試してみと良いでしょう。
これは、企画の会議などで行われる「ブレーンストーミング」と「KJ法」を応用したものです。

1.キーワードの書き出し
 思い出に関連するキーワード(例:「学園祭」「初恋」「転勤」「初仕事」「幼馴染」など)を、思いつく限りできるだけたくさんカードに書き出します。

2.組み合わせ連想
 書いたカードを並べ変えて組み合わせながら色々と連想することで、エッセイの題材にできる具体的な内容を思い出していきます。

ひとつの出来事を思い出すと、そこから関連していろいろと思い出されてくるものです。
忘れていたことを、あれこれ連想するなかで思い出す作業は、意外と楽しいものです。
はじめから文章にしようと思わずに、ゲーム感覚で取り組まれると良いでしょう。

 

いかにまとめるか

エッセイ風自分史の構成は、インターネットの世界に例えると「ブログ」に近いといえます。
ブログは、日々書き記した内容に「タグ」を付けることで、いくつかのグループにまとめることができます。
エッセイ風自分史の場合も、ある程度文章が書き溜められたらグループ分けを行います。
時代ごとにまとめるのが一般的ですが、時系列以外のまとめ方(仕事のこと/家庭のこと/趣味のこと等)にしても良いでしょう。
まとめ方次第で、他に例のない面白い作品に仕上げることもできます。

 

より良く仕上げるためのポイント

この方法の注意点は、原稿を書き上げた後の見直しをしっかりすることです。
「とりあえず書いてみる」という書き方で進めると、年月日や場所などを曖昧なままにしてしまうことがよく起きます。
原稿を書き上げた後で、日記やアルバム等の資料と突き合わせて、内容の正確さを高めることをお勧めします。
手元に資料もなく、はっきりした時期が思い出せない場合は、当時の世相や出来事と対比させると、時期の特定がしやすくなります。
世相や出来事の年表は市販本やインターネットから調べることができます。