ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

解像度って何? ― 画集の写真原稿について

画集や写真集をつくるにあたって、作品の写真原稿は欠かせません。
20年ほど前ですと、写真の原稿はリバーサルフィルム(ポジフィルム)やプリント写真による「アナログ入稿」が主流でした。

しかし、昨今のデジタルカメラの進歩により、写真原稿のほとんどがデジタルデータに置き換わりました。
少し前のデジタルカメラより高性能なカメラを持つスマートフォンも少なくありません。

そんななか、画集や写真集の入稿も、従来のリバーサルフィルムやプリント写真から画像データによる「デジタル入稿」に移り変わってきました。
何枚もの写真が、USBメモリやSDカードひとつに収まり、入稿もずいぶん手軽になりました。

反面、これまでのアナログ入稿にはなかった、新たな注意点も出てきました。それは「解像度」です。
解像度とは、画質の滑らかさや細かさを表す値の事です。
この数値が大きいほど、画質が精細で密度が高くなります。

解像度の単位は「dpi(ドット・パー・インチの略)」で表されます。
これは、1インチ(2.54cm)のなかに画像を表現するための点(ピクセル)があるかを表しています。
「ppi(ピクセル・パー・インチ)」という単位もありますが、ほぼ同じ意味です。

では解像度不足とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
弊社のロゴを使って、少し実験してみました。

 

 

比較しますと、左のロゴと比べると右のロゴは画質が荒く、モザイクが掛かったような状態になっています。
少し極端な例ですが、右側のロゴが解像度不足の状態にあります。
これは印刷物だけではなく、ホームページやワープロソフト上で写真を適正サイズ以上に引き伸ばした際にもみられます。

一般的に印刷物用の原稿として推奨されている解像度は、使用サイズで300~350dpi程度とされています。

ちなみに、インターネットやそれを表示するパソコンのモニターの解像度は72~96dpiです。

ということは、インターネット上の画像を印刷物にそのまま使おうとすると、大幅な解像度不足になるか、逆に極端に縮小する必要があります(※)。 

※これとは別に著作権の問題がありますが、その点はこちらのブログをご参照ください。

適正な解像度かどうかは、業者にデータの点検を依頼するのが手っ取り早くて良いと思います。

ぜひ北斗書房まで、お気軽にご相談ください。

写真データのことだけではなく、本づくりに関連する様々なアドバイスやご提案もさせていただきます。

7月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:

①  7月1日(土)/画集・写真集

②  7月11日(火)/句歌集・エッセイ

③  7月14日(金)/画集・写真集

④  7月22日(土)/句歌集・エッセイ 

※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)

相談会は予約制となっております。
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TEL 075-791-6125

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