およそ2年前に、弊社刊行の『先斗町地名考 ポントの謎を解く』が引用として取り上げられたことをご紹介しました。
今回は『広辞苑 第七版』に、本書で主張された新説が採用されました。
内容は先斗町の語源に関することで、著者の杉本様は江戸期の文献にあたり、カルタ賭博で「先ばかり(に賭ける)」を意味したポルトガル語由来の「ポント」(漢字で、「先」+「ばかり(斗)」)という外来語が、鴨川の岸の「先ばかり」に軒が連なるなど、この地の来歴に重ねた洒落として用いられたと主張されました。
完成した本書を岩波書店にも寄贈したところ、今回の改訂に繋がりました。
京都新聞にも取り上げられています。
記事によると、広辞苑でポントの項目が大幅に改訂されるのは、1955年の初版以来初めての事だそうです。
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20180123000035
【 京都新聞サイト2018年01月23日 11時30分付より 】
今回のケースは、杉本様が岩波書店に寄贈されたことが直接のきっかけですが、それ以上に、執筆にあたり緻密に調査を重ねられたなかで、独自の説を展開されたこの本そのものの力によるところが大きいと考えます。
本書の制作に関わらせていただいた者として、大変うれしく思います。
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