ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

自費出版ブログ

2018年10月度自費出版相談会のお知らせ

撮影:磯貝 美紀さん

2018年10月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。

店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。

自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお気軽にお尋ねください。
原稿のつくり方から冊子の装丁まで、自費出版アドバイザーの資格を持つ弊社スタッフが丁寧にアドバイス・ご提案をいたします。

ご来社くださった方には、ニュースレター「想いのカタチ」最新号を差し上げます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にお越しください。

日  時

① 10月4日(木)

② 10月10日(水)

③ 10月19日(金)

④ 10月27日(土)

 ※9:00~18:00

会  場

北斗書房

(株式会社 北斗プリント社内)

※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。

お問い合わせ

お問い合わせは、お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXをご利用ください。

TEL075-791-6125

FAX075-791-7290

当社の特徴

専門の「自費出版アドバイザー」が対応いたします

北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。

※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。

NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)

北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。

社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。

実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。

お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。

また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。

幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。

新・洛中徒然 ー 重陽の節句

指に入る風はや寒し今の菊 嵐雪

重陽の節句は五節句のひとつで、中国の風習が起源とされています。陰陽思想では、奇数は縁起が良い「陽数」と考えられ、その陽数のなかで最も大きい9が重なる9月9日を、陽が重なる「重陽の節句」として、不老長寿や繁栄を願う行事が行われました。
重陽の節句は、平安時代に中国から伝来し、当初は貴族の行事として宮中で行われていました。その後世間一般に広まり、江戸時代には端午の節句や七夕同様、五節句のひとつとされました。

古来より菊は邪気を払うといわれ、重陽の節句には菊を使った様々な行事があります。
不老長寿を願い夜露と菊の香りが移った真綿で体を拭く菊綿や、菊を見て歌を詠みその優劣を競う菊合わせ、乾燥した菊の花びらを詰めて作る「菊枕」は、司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』にも登場します。
また、花札の九月札は「菊」ですが、20文札は「菊に盃」で、これも重陽の節句に由来するそうです。
重陽の由来には別の説もあります。池間里代子先生の論文「花札の図像学的考察」では、次のように述べられています。

菊は中心から放射線状に花が咲き, どの花よりも球形に近く咲く。そもそも菊の占字は繭である。そこで「太陽」を連想させるのである。つまり菊は太陽のメタファーなのだ。そこで九月九日は重陽節として重要な節句となった。
(流通経済大学社会学部論叢19(2), 2009-03)

暦が太陰暦から太陽暦に変わり、重陽の節句が菊の花が咲く季節からずれたことで、このような風習はあまり行われなくなりましたが、現在でも社寺の行事として残っています。

参考文献
『9月の京都』2016年 淡交社
『日本の年中行事事典』2012年 吉川弘文館

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新ニュースレター「想いのカタチ」無料配布のご案内

自費出版に関するお役立ち情報をご提供するフリーペーパーです。
無料で定期配布しております。

自費出版のご質問にお答えします

紙のこと、装丁のこと、レイアウトについて、原稿の書き方など……
自費出版に関する疑問ならどんなことでも結構です。
お気軽にお問い合わせください。

2018年9月度自費出版相談会のお知らせ

これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお尋ねください。

自費出版のある風景-ラジオで放送されました

前回のブログでご紹介しましたとおり、8月27日(月)放送の、KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオに、『リーダーのためのアウトドア活動論序説』著者の坂下泰幸様が電話取材で出演されました。

 坂下様は、学生時代から京都YMCAの野外活動グループでリーダーを務められ、現在も週末を中心に子どもたちのアウトドア活動を支えておられます。
この他にも、京都市ユースサービス協会などでアウトドア活動に関わり、リーダートレーナーとしての経験を積み重ねてこられました。

しかし、アウトドア活動の団体同士の交流が少ないことから、団体の枠を超えて「アウトドアとは何か」について、語り合うきっかけになれば、という想いから、本書の出版を決意されたとの事でした。

電話取材のなかで「メンバーの気づきと成長を促すことがリーダーの役目」と、おっしゃられていたのが、とても印象に残りました。

アウトドアのハウツー本はたくさん出ていますが、リーダー育成という観点で記されたものは、決して多くはありません。
この本では、企画の大切さや安全への配慮、グループリーダーのあり方などが、章毎に詳しく解説されています。

本書は、京都YMCAウェルネスセンターから購入いただけます。
下記お電話番号までお問い合わせください。
TEL:075-255-4709

リーダーのためのアウトドア活動論序説

著者 坂下 泰幸
ISBNコード978-4-89467-350-2

価格 864円(税込)

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2018年9月度自費出版相談会のお知らせ

「思いの軌跡」撮影:ふさやんさん(京都市)

2018年9月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。

店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。

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日  時

① 9月1日(土)

② 9月8日(土)

③ 9月19日(水)

④ 9月26日(水)

 ※9:00~18:00

会  場

北斗書房

(株式会社 北斗プリント社内)

※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。

お問い合わせ

お問い合わせは、お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXをご利用ください。

TEL075-791-6125

FAX075-791-7290

当社の特徴

専門の「自費出版アドバイザー」が対応いたします

北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。

※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。

NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)

北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。

社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。

実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。

お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。

また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。

幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。

自費出版のある風景-号外:ラジオ取材のご案内

弊社より刊行しました『リーダーのためのアウトドア活動論序説』について、著者の坂下泰幸様がラジオ番組の取材を受けられることになりました。

坂下様は、京都YMCAや京都市ユースサービス協会などでアウトドア活動に関わり、リーダートレーナーとしての豊富な経験を積み重ねてこられました。
その経験を次世代に伝えるべく、アウトドア活動のリーダーを目指す方に向けた入門書として本書を執筆されました。

このたび、KBS京都のラジオ番組「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ(毎週月~金曜日6:30~10:00放送)」で、生放送中に電話取材を受けられることになりました。
放送日時は、8月27日(月)の午前7:15頃からの予定です。

月曜日の早朝ですが、執筆にまつわる想いやエピソードなど、是非ご拝聴ください。

リーダーのためのアウトドア活動論序説

著者 坂下 泰幸
ISBNコード978-4-89467-350-2

価格 864円(税込)

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新ニュースレター「想いのカタチ」無料配布のご案内

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紙のこと、装丁のこと、レイアウトについて、原稿の書き方など……
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2018年8月度自費出版相談会のお知らせ

これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
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自費出版のある風景:自費出版、書店に並ぶ。

弊社から刊行された小説「メイ アイ チェンジ」シリーズは、すでにこのブログでも「自費出版のある風景:小説 ― 物語を綴る楽しさ」で紹介させていただきました。

このシリーズは、現在も大垣書店二条駅店様で販売されています。
店頭に並んでから既に1年以上たちますが、今でも棚にディスプレイされています。

これだけの期間、しかもポップ付きで自費出版本が陳列されることは珍しいケースです。

さぞかしご苦労もあったことと著者の比企様にお尋ねしたところ「相談のために本を持ち込んだら、案外すんなりと置いてもらえました」とのこと。

自費出版本を売ること、特に商業ベースで本が売れることは、現実的には相当厳しいものであることは間違いありません。
残念ながら市場で自費出版本に光が当たることは極めて稀なことです。

今回のケースは、内容や装丁もさることながら、著者である比企様自身が持ち込まれたことが大きいと考えています。
ある意味、これが自費出版を書店に置くための王道であるともいえます。

「最初は名刺代わりのつもりだったんですが…」とおっしゃる比企様、実は第3作目を鋭意制作中です。
この新作も、きっと書棚を飾る1冊になる事でしょう。

 

メイ アイ チェンジ

著者 比企 一晃
ISBNコード978-4-89467-331-1

価格 1,620円(税込)

メイ アイ チェンジ IF3

著者 比企 一晃
ISBNコード978-4-89467-344-1

価格 1,620円(税込)

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2018年8月度自費出版相談会のお知らせ

2018年7月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。

店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。

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原稿のつくり方から冊子の装丁まで、自費出版アドバイザーの資格を持つ弊社スタッフが丁寧にアドバイス・ご提案をいたします。

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日  時

① 8月3日(金)

② 8月7日(火)

③ 8月18日(土)

④ 8月25日(土)

 ※9:00~18:00

会  場

北斗書房

(株式会社 北斗プリント社内)

※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。

お問い合わせ

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TEL075-791-6125

FAX075-791-7290

 

当社の特徴

専門の「自費出版アドバイザー」が対応いたします

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ニュースレター『想いのカタチ 2018年秋号』のご案内

弊社ニュースレター『想いのカタチ2018年秋号』が完成しました。

今回の特集「自費出版と法律」では、肖像権をご紹介しております。

スマートフォンやSNS の発達により、個人で気軽に情報発信ができる時代になりました。
その一方で、不用意な投稿によって他者の権利が侵害される事例も後を絶ちません。

肖像権は著作権とは異なり、法律上の罰則は定められていませんが、判例では出版物の差し止めや損害賠償の請求などのペナルティが科せられることが少なくありません。

これからも、個人のプライバシー保護に対する意識の高まりと共に、このようなトラブルはますます増えることが予想されます。

このような現状を踏まえ、今回の特集では「肖像権」を取り上げました。
高い質の自費出版作品には、自分の権利と同じくらい、他人の権利にも配慮したものであるべきと、私達は考えています。
今回の特集が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

「想いのカタチ」は、無料で定期配布しております。
ご希望の方は、こちらからお申し込みください。

(お問い合わせ・お申し込みフォームのページが別ウィンドウで開きます)

小説と自分史

小説を分類する際に「フィクション」と「ノンフィクション」に分けられる場合があります。
フィクションとは作者の想像力によって作り上げられた架空の物語を指し、ノンフィクションは史実や記録に基づいた作品を指します。
作品の多くはフィクションにあたるといえますが、そこに作者の人生経験が全く反映されない訳ではありません。

弊社からも、何点かの小説が刊行されていますが、それらの作品には、幼少期の原風景や職業人として体験し乗り越えた困難のような、何かしらの人生経験が反映されています。

 

北灘 葵 遺作集  海の懐

著者 北灘 葵
ISBNコード978-4-89467-281-9

非売品

突如襲った末期がんの宣告により死期が迫るなか、病床で筆を執り書き上げた遺作2本を掲載しています。
著者の故郷である瀬戸内海に面した港町の出来事や情景を、そこに住む少年の眼で観たものとして描かれています。

 

メイ アイ チェンジ

著者 比企 一晃
ISBNコード978-4-89467-331-1

価格 1,620円(税込)

メイ アイ チェンジ IF3

著者 比企 一晃
ISBNコード978-4-89467-344-1

価格 1,620円(税込)

椹木メイと水城アイという二人のオリジナルキャラクターが活躍する医療系エンターテイメントのシリーズ作ですが、そこに綴られたエピソードは、現役医師でもある著者が実際に体験した出来事や研究がモデルになっています。

 いずれの作品にも、作者の人生経験が反映され、物語を形づくる下地になっています。
ある作家の言葉ですが「作者の人生経験が少しでも反映された作品が自伝となるなら、全ての作家の全ての作品が自伝ということになってしまう」とありました。
あらゆる表現方法で自分史をつくることができると言い換えることもできます。

北斗書房からのお知らせ(くわしくはタイトルをクリックしてください)

2018年7月度自費出版相談会のお知らせ

これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお尋ねください。

「想いを綴る」写真を募集します!

北斗書房では、自費出版相談会の告知ポスターに使用する写真を募集しています。
テーマは「想いを綴る」
採用された作品は弊社自費出版相談会ポスターや弊社ホームページに掲載いたします。
また、ご応募作品をパネル加工して進呈いたします。

 新ニュースレター「想いのカタチ」無料配布のご案内

自費出版に関するお役立ち情報をご提供するフリーペーパーです。
無料で定期配布しております。

自費出版のご質問にお答えします

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北斗書房版・京の歳時記〔秋の部〕

〔秋の部〕

紅葉狩

股引の茶汲女や紅葉狩                                            草一

京都は紅葉の名所が多く、本句は東福寺の紅葉狩りを詠んだものです。
多くの客を捌くには和服に前掛け姿では動きづらく効率が悪いので、男物の股引をはいて忙しく立ち働いている茶汲女の姿を詠んでいます。

東福寺/
http://www.tofukuji.jp/

 

紅葉焚く金閣寺燃えおつるかな                               有馬朗人

昭和25年、放火で炎上した金閣寺と重ねあわせた句です。

鹿苑寺(金閣寺)/
http://www.shokoku-ji.jp/k_about.html#

 

冬ちかし

冬ちかし時雨の雲もこゝよりぞ      蕪村
  (洛東ばせを庵にて)

蟷螂の反りかへり見る冬近き       山口青邨

金福寺は洛西の落柿舎とともに俳諧遺蹟として知られています。松尾芭蕉と親交のあった円光寺の鉄舟和尚が無名の一宇を芭蕉庵と名付けました。その後、荒れ果てていた庵を蕪村が再興し、天明三年に68歳で亡くなり金福寺の後の丘に葬られました。

金福寺(京都観光Navi)/
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000076

 

平野屋を出づれば月の東山               琅玕子

白川をかよふ夜舟や空の月               重頼

平野屋は「いもぼう」で知られた円山公園にある料理屋で、青蓮院に仕えた初代が宮様のお供をして九州へ行き、唐芋を持ち帰り、栽培したところ形が海老に似ていたので海老芋と名付けました。宮中献上品の棒鱈と炊き合わせたところ、芋は形崩れせず、棒鱈は柔らかく、互いの持ち味を引きたて「夫婦炊き」と呼ばれました。

 

夜寒

太秦に撮影を見る夜寒かな      楓涯

右京区太秦は「日本のハリウッド」と呼ばれ、大映、東映、松竹の撮影所がありました。現在は「東映太秦映画村」が修学旅行生で賑わっています。

太秦東映映画村/
http://www.toei-eigamura.com/

 

征きし子の部屋そのままに夜寒かな    北 山河

太平洋戦争で学徒出陣か応召で戦地に行った子の部屋の寒々とした光景です。出征した我が子は無事に帰還できたのでしょうか。

 

鹿

北嵯峨や町うち越して鹿の声     内藤丈草

内藤丈草は江戸中期の俳人。「うち越す」とは間にあるものを超える意味です。

 

ぴいと啼く尻声悲し夜の鹿      芭蕉 

奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき      猿丸大夫

古今集巻四・秋上にある猿丸大夫のこの歌は、「小倉百人一首」でご存じの方も多いことでしょう。

 

露けし

夕霧の墓へのみちの露けさよ     高桑義生

露けさの身をかばひ子をかばひけり    中村汀女  

夕霧は京都・島原の遊女で後、大坂・新町の遊郭に替わり、江戸の高尾、京の吉野とならび日本の三太夫といわれました。墓は大阪下寺町の浄国寺にありますが、嵯峨とする説もあり、毎年一一月に「夕霧祭」が催されています。 

 

暮れの秋

祇王寺でまた遭ふ女暮の秋      伊藤孟峰

祇王、祇女、母刀自、仏御前の話は「平家物語」巻1で有名です。因みに現在の建物は京都府知事・北垣国道が自分の別荘内の茶室を寄進して寺としたものです。

 

奥嵯峨に住みて一人や春の月    高岡智照尼

高岡智照(明治二九-平成六)本名・高岡竜子、奈良県生まれ。東京新橋で「照葉」と名乗り人気芸者になりましたが、後、祇王寺の庵主となり、余生を送りました。瀬戸内寂聴の小説「女徳」のモデルとされ、岡田茉莉子主演でテレビドラマ化、舞台化されました。

祇王寺/
http://www.giouji.or.jp/

 

大根蒔く

名ばかりの淀の城址や大根蒔く    暁明

大根播く光の粒をこぼすかに     西尾玲子

淀は山城盆地と摂津・河内を扼える畿内の要衝の地でした。秀吉は淀城を修築して淀君を囲ったことから有名になりましたが、維新後、城はこわされ昔日の面影は望むべくもありませんでした。
荒れた城址を見ながら大根を撒いている旧淀藩士の姿が目に浮かびます。

 

塵溜に柚味噌の蓋や妙喜庵        北渚

柚子買ひしのみ二人子を連れたれど  石田波郷

妙喜庵は室町時代後期の俳諧師・山崎宗鑑が草庵を寺に改めたと言われています。千利休もしばしば訪れ、また秀吉は茶会を催したと伝えられています。待庵茶室は国宝に指定されています。

 

大文字

火の入りし順には消えず大文字        稲畑汀子

送り火や今に我等もあの通り            一茶

大文字やあふみの空もただならね     蕪村

京の夏の風物詩である大文字。如意ヶ嶽(右大文字)から反時計周りに、妙法・舟・左大文字・鳥居の順に点火されますが、消えるときは必ずしもこの順にならず、得てして最初に点火する右大文字が最後まで残っている場合が多いようです。火床の大きさによるのでしょうか。余談ですが、京都人は「大文字」を「大文字焼き」言われるのを非常に嫌がります。山焼きではなくご先祖のおしょらい(精霊)さんが西方浄土へお帰りになるのをお送りしていると考え、送り火と称します。

 

 

〔参考・引用文献〕
 新日本大歳時記          講談社
 俳句で歩く京都  文・坪内稔典  淡交社
 昭和京都名所図会 竹村俊則    駸々堂
 日本古典文学大系 蕪村集・一茶集 岩波書店