〔撮影:高橋みなみさん〕
2020年1月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお気軽にお尋ねください。
原稿のつくり方から冊子の装丁まで、自費出版アドバイザーの資格を持つ弊社スタッフが丁寧にアドバイス・ご提案をいたします。
ご来社くださった方には、ニュースレター「想いのカタチ」最新号を差し上げます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にお越しください。
※あらかじめご予約いただきますと、ゆとりを持ってご相談いただけます。
(株式会社 北斗プリント社内)
※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。
お問い合わせは、お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXをご利用ください。
北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。
※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。
NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)
北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。
社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。
実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。
お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。
また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。
幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。
自分が思い感じることを自由に書き綴ることができる、エッセイを書く楽しさのひとつです。
次々と書き溜めていくと、やがて「面白いエッセイが書きたい」とか「より伝わりやすいエッセイが書きたい」といった欲求が生まれてくることでしょう。
エッセイは文芸作品ですから、このような欲求が生まれるのも当然のことです。
今回は、自身のエッセイ作品を、より読みやすく、面白くするための「ちょっとしたコツ」をご紹介します。
テーマの考え方
エッセイのテーマは目の前にあります。
日々の生活で経験した出来事、テレビや新聞のニュースを見て感じたこと。
ご家族とのやり取り。
趣味や習い事を通じて得たこと。
まさに「つれづれなるままに」です。
もう一つ、エッセイのテーマには「珍しい体験」も有効です。
珍しい体験は、それだけで読者を引き付けることが期待できるからです。
といっても、そんなに奇をてらった内容である必要はありません。
旅先で出会った未体験の出来事や、風変わりな人との出会いなどは、充分に珍しい体験といえるでしょう。
ただし、これを面白いエッセイに仕上げるには、もう一工夫が必要です。
これは、もう一つの方法である「日常を独自の視線でエッセイにする」場合も同様です。
五段落構成で複数の視点を
その工夫とは「複数の視点」です。
ひとつの出来事を一つの視点だけでまとめると、事実の単調な羅列になりがちです。
複数の視線で様々な視点から出来事を見直すと、予想もしなかった見解が生まれるかもしれません。
複数の視点を持つための方法として、以前のブログでも取り上げた「五段落構成(ファイブ・パラグラム)」が役に立ちます。
五段落構成は、次のような五段落で構成されます。
序 論―導入・主張 本論①―主張の内容や理由 本論②―主張の内容や理由 本論③―主張の内容や理由 結 論―主張 |
このようにエッセイをまとめると、全体の構成がスッキリとして、読み手にも分かりやすく仕上げることができます。視点を変えるとは、この五段落構成の本論にある3パートを、それぞれ異なる視点で書くということです。
例えば、①自分からの視点 ②他人から見た視点 ③反対意見の視点のように、立場や時間を変えることで異なる視点からの意見が見えてくることでしょう。
エッセイではないのですが、分かりやすい例として食事会のお誘いというテーマで五段落構成を展開してみます。
序 論―来月の第二土曜日に、食事会をしませんか 本論①―メニューはカニすきとしゃぶしゃぶが選べます 本論②―今回、久々に帰郷する〇〇さんも参加されます 本論③―懐かしい顔を交えて、旧交を温めませんか? 結 論―たくさんのご参加お待ちしています |
本論①は食べ物という視点から、本論②は特別ゲストという視点から、本論③はコミュニケーションという視点から、それぞれ序論で述べた主張を補足しています。
そして、結論で再度主張を述べます。
エッセイの場合もこれと同じです。
異なる視点から主張を補足することで、内容に面白さが生まれるのです。
〔撮影:佐藤伸一さん〕
2019年12月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。
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社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。
実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。
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また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。
幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。
弊社ニュースレター『想いのカタチ2019年秋号』が完成しました。
今回の特集は「エッセイ」です。
巷には有名無名問わず、多種多様のエッセイ本があふれています。「エッセイ」の語源がフランス語にあることはご存じでしょうか。実は、日本と欧米では、エッセイに対する定義が異なるのです。著名なエッセイには、冒頭から読者を引き込むための仕掛けがあり、その仕掛けはいくつかのパターンに分類することができるのです。
奥深くも面白い「エッセイの世界」ぜひ、お楽しみください。
現在北斗書房では、エッセイのコンテストを開催しています。
「エッセイを書くのは初めてで…」という方も大歓迎です。
ぜひこの機会に、エッセイにチャレンジされてはいかがでしょうか。
「想いのカタチ」は、無料で定期配布しております。
ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
(お問い合わせ・お申し込みフォームのページが別ウィンドウで開きます)
これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお尋ねください。
想いを綴る 写真募集!
あなたの作品が、ポスターやホームページを飾ります。
紙のこと、装丁のこと、レイアウトについて、原稿の書き方など……
自費出版に関する疑問ならどんなことでも結構です。
お気軽にお問い合わせください。
自分のエッセイを、より読み手を惹きつけるものに仕上げたい。
もしもそうお考えなら、導入部分の書き出しを工夫されることをお勧めします。
いくつかのパターンがありますので、少しご紹介しましょう。
自分の体験
具体的なエピソードから書き出す方法です。
「先日、〇〇と会った」とか「昔こういうことがあった」という書き出しです。
ここでご紹介した文例も、筆者自身の体験を書き出しにしています。
出来事をただ書くのではなく、できるだけ表現を工夫したいものです。
次のエッセイ3本は、冒頭で過去の体験を述べることで、読み手の興味を引く工夫がされています。
むかし、フランスに留学している頃、わかりもしないのに美術館によく行った。 (遠藤周作「一人を愛し続ける本」より) |
ほんとうに、どうしてこんなヘマをやったのだろう。おかしいのだが笑えない失敗をしてしまった。自分で自分を閉め出してしまったのだ。 (吉沢久子「私の気ままな老いじたく」より) |
コーヒーが終わり、ブランディの香りを楽しんでいる時、ウェイターが伝票を置きに来た。 (森瑤子「恋の放浪者」より) |
会話文
冒頭を会話で始める書き方です。
小中学校の作文コンクールでは、この書き方の優秀作品が数多く見られます。
ひょっとしたら作文の授業でこの書き方が奨励されているのかもしれません。
会話から始めると臨場感が生まれます。
読み手に興味を持たせる効果もあるため、小説やエッセイでは、この方法で始まる作品も多数あります。
「わたしはね、人魚なのよ」彼女はそういった。 (「トマト」藤原伊織) |
「サテ、と、あなたなに飲む?」 (女連れ/伊丹十三「女たちよ!」より) |
日常で自分が考えていることや、過去の出来事に対する自分の気持ちから書き出す方法で、このあとに具体的な事実や体験を述べることになります。
自分の過去をふりかえると、私は母をふくめていい女性に恵まれたものだと思う。 (遠藤周作「一人を愛し続ける本」より) |
お料理学校というのは、私にはどうも納得のいかない存在である。 (伊丹十三「女たちよ!」より) |
この書き出しは、一人称で書かれる私小説でもよく用いられます。
それほど、早い段階で読み手に感情移入させる効果があるといえます。
偉人やその道の専門家の言葉の引用や、伝聞から始める方法です。引用や伝聞で読者をひきつけて、本文で述べたい主題に展開していきます。
ジャクリーヌ・ケネディは、とても誉め上手だったという。 (鏡の中のあなたに/森瑤子「恋の放浪者」より) |
引用から本題を導き出すため例としては、次の文章が分かりやすいでしょう。
エイブラハム・リンカンは「人民の、人民による、人民のための政治」ということをいった。ルノーは、リンカン流にいうなら「フランス人の、フランス人による、フランス人のための車」ということになろうか。どうにもこうにも、こんなにフランス的な車は見たことがない。 (勇気/伊丹十三「女たちよ!」より) |
冒頭の引用は「フランス人の~」の言葉へ誘導する役割としてあります。
本題は「フランス人の車に対する考え方」であり、この考えに基づき車を作ったルノーの「勇気」です。
引用や伝聞の場合は、冒頭の引用からいかに本題へ展開するかが重要です。うまく展開させると洒落たエッセイに仕上げることができます。
北斗書房では、現在エッセイを題材にした公募を企画しております。奥深くも楽しいエッセイの世界。皆さんもぜひこの機会に、足を踏み入れてみられてはいかがでしょうか。
関連記事:エッセイを書いてみる
2019年11月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
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実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。
お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。
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幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。
以下のテーマで1,000字程度(400字詰め原稿用紙約2枚半)のエッセイを募集します。
テーマ:「スポーツとわたし」をテーマに、以下の3部門で募集します。
1 プレーするわたし
クラブ活動や社会人・地域スポーツなどの競技に取り組まれている方、または健康維持や生涯スポーツとして取り組んでおられる方から、そのスポーツに対する思い、体験したことなどを題材にしたエッセイを募集します。
2 支えるわたし
直接プレーしなくても、スポーツとの関わり方は他にもあります。
クラブやチームのマネージャーとして、お子さんのクラブ活動を支える保護者の方、または大会や競技の運営のような「スポーツを支える」皆さんの思いをエッセイにまとめてください。
3 応援するわたし
プロのスポーツ選手や、一流のアスリートが見せる見事なパフォーマンスに感動しない方はいないでしょう。また、応援するチームの活躍に興奮し一喜一憂することはとても楽しい時間です。私達は、選手やチームが懸命にプレーする姿を通じて、夢や感動を受け取っているのかもしれません。
そんな、スポーツを応援する皆さんからエッセイを募集します。
・おひとりのご応募は1回までとさせていただきます。
・応募いただいた作品は返却いたしません。また一旦応募された作品の取り下げは受け付けておりません。応募の際にはご注意願います。
・応募作品に関する著作権は応募者に帰属いたしますが、採用作品について告知媒体・サイト・SNS等に掲載することをご承諾いただきます。
応募いただいた時点で、応募者はこの応募方法と、下記の注意事項をご確認のうえご了承いただいたものとみなします。ご応募の前に今一度ご確認ください。
ホームページの応募フォームに、以下の必要事項を記載のうえ、作品データを添付してお送りください。
・お名前 ・フリガナ ・電話番号(携帯可) ・ご住所 ・E-mail
作品データは、応募フォーム内の「ファイルアップロード」に保存してください。
データの推奨形式は以下のとおりです。
・Microsoft office word
・メモ帳、テキストエディットなどのテキストファイル
必要事項に記載漏れや間違いのないようご注意ください。
掲載時に匿名をご希望の場合は、お名前の後にペンネーム(全角8文字以内)をご記載下さい。
(例)北斗 太郎(ペンネーム:エッセイタロウ)
※応募された方と連絡が取れない場合、応募が無効となる場合があります。
お電話番号など、必ずご連絡の取れるものをご記載ください。
※応募作品のデータ送信中の事故、破損について、弊社は一切責任を負わないものとします。
申込用紙に次の必要事項をご記載のうえ、作品を同封して下記住所までお送りください。
・お名前 ・フリガナ ・電話番号(携帯可) ・ご住所
掲載時に匿名をご希望の場合は、お名前の後にペンネーム(全角8文字以内)をご記載下さい。
(例)北斗 太郎(ペンネーム:エッセイタロウ)
※応募された方と連絡が取れない場合、応募が無効となる場合があります。
お電話番号など、必ずご連絡の取れるものをご記載ください。
※応募作品の郵送中の事故、破損について、弊社は一切責任を負わないものとします。
北斗プリント社店頭ショップ「あすくす」受付にて、申し込みを直接受け付けます。
申込用紙に次の必要事項をご記載のうえ、作品と一緒に受付にお渡しください。
・お名前 ・フリガナ ・電話番号(携帯可) ・ご住所
掲載時に匿名をご希望の場合は、お名前の後にペンネーム(全角8文字以内)をご記載下さい。
(例)北斗 太郎(ペンネーム:エッセイタロウ)
※応募された方と連絡が取れない場合、応募が無効となる場合があります。
お電話番号など、必ずご連絡の取れるものをご記載ください。
応募作品が以下のような事項にあたると判断した場合には採用されません。
ご応募に際しては充分ご注意ください。
1.公序良俗に反しているもの。 または反する恐れのあるもの。
2.第三者の著作権その他の権利を侵害しているもの。または侵害する恐れのあるもの。
3.第三者を誹謗中傷しているもの。またその恐れのあるもの。
4.第三者のプライバシーを侵害するもの。またその恐れのあるもの。
5.法令等に違反、または犯罪行為に結びつくもの。またその恐れのあるもの。
6.人に不快を与える内容を含むもの。
7.ご応募の段階で、必要事項に不備、または記載がないもの。
8.その他事務局により不適切と判断されたもの。
・応募作品のデータ送信中または郵送中の事故やデータ破壊に関しまして、弊社は一切責任を負わないものとします。
・ご応募に際して、必要事項の記載がないものは採用されませんので、ご注意ください。
また、応募された方と連絡が取れない場合は、応募を無効とさせていただく場合があります。
・第三者の作品を無断で応募することはできません。他者の著作物を含む応募作品については、本コンテストへの応募及び弊社による利用について、必ず当該権利者からの事前の使用許諾・承認を受けたうえでご応募ください。
・応募作品が第三者の著作権またはその他の権利を侵害している状況や、そのおそれがあることにより生じる一切の事項については、応募者がその費用と責任をもって対応していただくものとし、弊社は一切関与をいたしません。
万が一、第三者からの権利侵害、損害賠償などの主張がなされたとしても、当社は一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
・作品応募時に入力いただく個人情報(ご住所・メールアドレス・ご連絡先等)は、緊急時のご連絡、弊社ニュースレターの発送、または前述の別途使用許諾にのみ使用いたします。
・弊社は、これらの個人情報をその他の目的に使用することや、第三者に開示・提供はいたしません。詳しくは、弊社の個人情報保護方針をご参照ください。
株式会社北斗プリント社 個人情報保護方針
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〔撮影:清輔優也さん〕
2019年10月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
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社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。
実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。
お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。
また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。
幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。
〔撮影:Kamedaさん〕
2019年9月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
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以前のブログ(エッセイの起源を調べてみる―随筆との違い)でお伝えしたように、日本と欧米を中心とした海外ではエッセイに対する定義が異なります。論文的な意味合いの強い海外のエッセイとは異なり、日本式のエッセイには文章としての決まりはありません。
まずは気の向くまま、思いのままに書いてみることをお勧めします。
とはいえ、出来事だけを書き連ねると、まるでレポートのように書き手の個性が見えなくなってしまいます。
また自分の思いだけを書いても、あまりに唐突すぎて読み手に受け入れにくくなってしまいます。
エッセイを書くにあたり、気を付けておきたいのは「読みやすさ」です。
できるだけ分かりやすい言葉と言い回しで書くことをお勧めします。
そのため、エッセイでは敬体(です、ます調)よりも常体(だ、である調)が良く用いられます。
文章がシンプルになり、テンポよく読み進めやすいからです。
エッセイでよく用いられる構成に「五段落構成(ファイブ・パラグラフ)」でまとめる方法があります。
「序論―本論―結論」という3部構成なのですが、本論を三段落で構成するため、全体として5つの段落で構成されます。
これは序論で述べた趣旨に対して、本論では切り口を変えて理由付けや補足を行うためです。
簡単な例として、筆者自身の体験を簡単なエッセイにまとめました。
これを示しながらご紹介したいと思います。
序論:このエッセイで述べたい趣旨や主
中学生の頃から続く集まりがある。 みんな社会人になって家庭も持ち、会うのは盆と正月の年二回。 これが四〇年近く続いている。 |
本論:序論の根拠や補強する内容を記す(3パート)
①職業も性格も全く違うのに、なぜか会うと心が休まる。そんな関係が、面白くも心地よい。
みんな揃って五十歳を迎えても、会えば四十年前の中学生に戻ったような気持ちになる。 今思えば、出会った頃から「この縁はきっと長く続く」という、半ば確信のようなものがあったのかもしれない。 「大人になっても、このメンバーでアホみたいな話ばっかりしているのかなァ……」 十代の頃にはそんな与太話をしていたが、まさか本当にそうなるとは。 |
②そんななか、十年前に大きな病気を患った。
治療には骨髄移植が必須という、かなり厄介なものである。治療先を検討している最中に、件の友人達から「ドナーになる」という申し入れがあった。 血縁者以外の骨髄は抗体が違いすぎてドナー適用率は大変低い。 にもかかわらず、抗体の検査を受けてみると言ってくれた友人が何人もいた。 なかには、赴任先の海外で受けると言ってくれた者もいた。 さすがにそれは有り難くも丁重に辞退したが。 |
③残念ながら彼らの骨髄は抗体が合わなかった。 最終的に臍帯血移植を行うこととなり、おかげさまで今でもこうして生きている。 しかしどんな結果であれ、あの時の友人たちの気持ちや行動には感謝しても感謝し尽くせない。 |
ともあれ、今年のお盆も、友人の家に参集して、他愛もない話に花が咲いた。 みんな順当に年を重ねたが、誰一人欠けることなくこの場を持つことができた。 あと十年もすれば五十年目を迎える。 夫婦なら金婚式である。 何か盛大にやろうか……などと他愛もない話に花が咲く。 どうか、この幸せな場が末永く続きますように。 |