ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

新着情報一覧

【洛中徒然(1)】埒(らち)が明(あ)く ~上賀茂神社と神馬~

 上賀茂神社には「神山号」という名の神馬がいます。二の鳥居前の神馬舎では、日曜・祝日に白い優雅な姿を見せてくれています。

 現在、生きた神馬のいる神社が全国的に減る傾向にありますが、そのなかでも白い馬は珍しいそうです。

 神馬とは、神様の乗用に供するために神社に奉納した馬のことで、正しくは「じんめ」と読みます。雨乞いの時は黒毛、晴れを祈願する時は赤毛という具合に、祈願の目的によって奉納される神馬の毛色が使い分けられていました。この神馬が、時代が下がるにつれ絵馬の風習に変わっていったのです。

 5月5日に催される競馬会(くらべうまえ)は「徒然草」にも出ている古い行事です。参道の馬場を二頭宛で走る競技で、馬と観客を隔てる柵は埒と呼ばれており、これが「埒が明く」という言葉の語源になったという説があります。競馬会では騎手と馬の呼吸が合うまで埒を開けないことに由来するそうです。

 日常で用いられる言葉が、意外なところに由来することがままあります。日本語の面白さは、こんなところにもあるのかもしれませんね。

ブログ更新、遅延のお詫び

北斗書房のホームページおよびブログをご覧いただき、有り難うございます。

本年3月より、諸般の事情によりブログの更新ができない状態にありました。

ご報告が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

6月に入り、ようやく更新が可能な状態になりました。

これからも、自費出版や自分史に関するお役立ち情報をご案内して参ります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

北斗書房責任者 相生 隆久

「見出し」の役割

前々回前回のブログで、文章構成には「起承転結」「序破急」があることをご説明しました。
これらは、文章中の物語の流れを表すものです。

これらの文章は、同じテーマを持つものが集まって「節」というグループを構成し、その「節」がいくつか集まって「章」になります。
章をいくつかまとめたものは「部」と呼びます。
これらは総称して「見出し」と呼ばれます。
見出しは、テーマや内容毎に区切って、本全体の構成を分かりやすくする役割があります。

具体的にどのように見出し構成を考えるか、実際に自分史で用いられた構成を例にします。

この自分史では、「歌集」と「自分史」を両方掲載したいというリクエストがありました。
前半に長年書き溜めた「歌集」を、後半は自分史という2部立てになります。

まず歌集は、季節を詠んだ作品が多いことから、四季に分けて掲載しました。
一方自分史は、時系列順に並べることになりましたが、大きな区切りとして、幼少期・青年期・戦後期・高度成長期・近況に分けました。 

先程の「部、章、節」にあてはめると、次のようになります。

 

第1部 歌集

  第1章 春(発表順に並べる)

  第2章 夏(発表順に並べる)

  第3章 秋(発表順に並べる)

  第4章 冬(発表順に並べる)

 

第2部 自分史

  第1章 幼少期

    第1節 出生

    第2節 両親のこと

    第3節 学校生活のこと

  第2章 青年期

    第1節 徴兵検査合格

    第2節 満州に赴任

    第3節 戦地での生活

    第4節 終戦、引き揚げのこと

  第3章 戦後期(引き揚げ後就職~独立~結婚まで)

    第1節 戦後の生活

    第2節 仕事のこと

    第3節 結婚のこと

  第4章 高度成長期

    第1節 長子誕生

    第2節 大阪万博の思い出

    第3節 子供の結婚、孫の誕生

    第4節 現役引退

  第5章 近況

    第1節 最近の生活

    第2節 趣味のこと

    第3節 孫のことなど

 

この様にテーマごとに区切ることで、その節や章で読み手に何を伝えたいのか、スッキリと整理することができます。

あくまでひとつの例ですが、自分史を時系列に並べる際のご参考になれば幸いです。

文章を「3」でまとめる―3部構成―

前回、起承転結で文章をまとめようとすると、意外と難しいというお話をしました。
そこで今回おすすめするのは「3」でまとめる方法です。

あくまで感覚的ですが、3という数字にはおさまりが良い印象があります。
「三度目の正直」や「三人寄れば文殊の知恵」「日本三景」など、ことわざや慣用句に「3」にまつわるものは多くあるのも、そんなおさまりの良さが関係しているのでしょうか。
文章構成も例外ではなく、三つに分けると読み進めやすくなります。
3部構成の例をいくつかご紹介します。

 

序破急

三部構成の有名なものとして「序破急」があります。
本来、雅楽や能楽などの古典芸能用いられるものですが、物事の展開に変化をつける場合の表現として、広く用いられる言葉となりました。
文章構成の意味で使う場合は、次のようにイメージすると良いでしょう。

「序」…導入部(最初のゆっくりとした展開)

「破」…展開部(中盤の変化を表します)

「急」…結末部(クライマックス、速い動きで終結します)

この文章構成は「急」というクライマックスで文章が終わることになります。
結末の意外性が活きる短編小説やミステリー小説には向いていますが、逆に説明や解説の必要なエッセイなどには不向きな構成です。

 

序論・本論・結論

もうひとつの三部構成としては「序論、本論、結論」があります。 

「序論「…最初の「つかみ」として、テーマや目的、事実を提示する。

「本論」…エピソードや主張など書きたいことを展開する。

「結論」…結論ないし結末を述べる(オチをつける)。

序論でつかみ、本論で展開し、結論でまとめるこの形式は、エッセイや随筆などで良く用いられます。
問題提起から結論まで順に進行するので、文章としても分かりやすい構成になります。
また、結論を先に述べる論文や論説文などの場合は、まず結論を述べ、本論でその根拠を展開し、結論を最後にもう一度述べる形式になります。 

執筆する原稿の内容によって、相応しい文章の構成は異なります。
お考えの作品に応じた、最適な文章構成をご提案します。
是非お気軽にご相談ください。

文章の構成と起承転結

一つ一つの文はしっかりしているのに、全体的にまとまりがつかず、冗漫で退屈な文章になることがあります。
全体の構成が固めずに書き進めると、構成を考えながら執筆を進めることになるので、このような事が起きやすくなります。
言葉の使い方や言い回しも大切ですが、全体の構成もやはり重要なのです。

文章の構成といえばまず思い浮かぶのは「起承転結」ではないでしょうか。
小学校の作文の時間に、起承転結を意識するようにと教わった方も多いでしょう。

起承転結の例としてよく紹介されるのが、頼山陽の俗謡です。

 起……京の五条の糸屋の娘

 承……姉は十六妹十四

 転……諸国大名は弓矢で殺す         

 結……糸屋の娘は目で殺す

また「春眠暁を覚えず…」で有名な孟浩然の漢詩「春暁」も、起承転結になっています。 

起……春眠暁を覚えず

承……処処に啼鳥を聞く

転……夜来風雨の声

結……花落つること知る多少ぞ 

ただ、この「起承転結」、綺麗にまとめるのは意外と難しいのです。
起承転結は、四行詩など短文の構成としては申し分ないのですが、エッセイや小説などの物語を記述するには少々不便なところがあります。
記述の流れが固定されているので、長い文章を起承転結にあてはめようとすると、どうしても文章が冗長になってしまいます。 

これを避けてすっきりとした文章の構造にするためには「3部構成」にされることをお勧めします。
3部構成には「序破急」「序論-本論-結論」などがありますが、詳しいことは次回のブログでご案内します。

段落の役割

文章を書く際に、どの位「段落」が意識されているでしょうか。
「段落」の分け方ひとつで、著書の意図の伝わり方が大きく変わります。
今回は段落の分け方を確認してみましょう。

段落はテーマごとに分けられたものです。
だから、ひとつの段落にテーマはひとつだけというのが大原則です。
複数のテーマがある場合は、そのテーマごとに段落を分けます。
例えばテーマが3つあれば、段落も3つになります。

もしひとつの段落で複数のテーマが述べられていると、文章にまとまりが無くなり読み手の混乱を招きます。

またひとつの段落の長さも、読みやすさや伝わりやすさを左右します。
全く段落分けされていない文章は大変読みづらいものです。
逆に、あまり細かく段落分けし過ぎるとリズム感を損ないますので、これもまた読みづらいものになります。

目安としては、200文字程度をひとつの段落にまとめると読みやすく、見た目のバランスも良いと言われています。
前回のブログにならい1文を30~40文字とすると、5~6文でひとつの段落になります。
あくまでこれは目安ですので、伝えたい内容によってはもっと長い段落になる場合もありますが、それはそれで問題ありません。

自身が書いた文章の段落分けが適切か、簡単にチェックする方法をご紹介します。
それは「段落ごとに見出しを付けてみる」ことです。
1段落1テーマが守られていれば、スムーズに見出しが決まるでしょう。
なかなか見出しが決まらない、または付けた見出しに違和感がある場合は、複数のテーマが含まれている可能性があります。
簡単に出来るチェック方法ですので、ぜひお試しください。

北斗書房では、原稿の推敲からお受けしております。
ご相談は無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

良い文章の書き方 その4:「文」はシンプルに

名文を書こうと意気込むと、つい難しい漢字や修飾語を多用した長い文章になりがちです。
パソコンやワープロの普及に伴って、特に漢字の多用は目にすることが増えました。
たとえ著者の立場としては「入魂の力作」であっても、伝わらなければ意味がありません。
ここで、シンプルで分かりやすい文章について考えてみます。


適切な長さであること
ひとつの文が長いと、その構造が複雑になり読者が理解し難くなります。
また文の構造が複雑になると、文法的な誤りも出やすくなります。
長すぎる文はふたつに分け、ひとつの文を短くしましょう。
とはいえ、極端に短すぎる文章が連続すると、幼稚な印象の文章になります。
30~40字位が読みやすい文の目安といわれますが、あまりこれに囚われず、声に出して読んだときにリズム良く読めるかどうかを判断材料にされると良いでしょう。

 
余分な主語は省略する
日本語では慣習的に主語が省略されます。
英語の直訳のように主語を全く省略しないと、どこかぎこちなく不自然な文になります。

  • 例1/
    親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。(夏目漱石『坊っちゃん』) 

この文の述語全てに主語を付けた場合を比較してみましょう。

  • 例2/
    私は親譲りの無鉄砲で私は子供のときから損ばかりしている。私が小学校にいる時分私は学校の二階から飛び降りて私は一週間ほど腰を抜かしたことがある。(夏目漱石『坊っちゃん』)

意図的に主語を入れてみましたが、読んだときのリズムの悪さをお感じいただけたと思います。
このように、複数の述語が同じ主語に掛かる場合は、省略した方がリズム良い文になります。
ただし、前文と主語が変わる場合には、きちんと主語を明示しましょう。


このあたりは、自分だけでチェックすると見落としがちです。
読み手を変えてチェックすると、意外なところで不具合が見つかります。


北斗書房では原稿の推敲からお受けしております。
どうぞお気軽にご相談ください。

良い文章の書き方 その3 ― 句読点の打ち方

「ぎなた読み」という言葉遊びがあります。
読点(、)の打つ位置を変えて、違った意味に変えてしまう読み方のことです。
ある人が「弁慶が、長刀を持って」を「弁慶がな、ぎなたを持って」と読み違えたことからこの名前が付いたといわれています。
ぎなた読みには、日本語の面白さと難しさが良く表れています。
今回は、そんな「句読点」、特に「読点」を中心にお話しさせていただきます。

句読点とは「句点(。)」と「読点(、)」の総称です。
句点は文の終わりに打ち、その文の終わりを現す役割があります。
一方、読点はその文を区切って意味を分かりやすくために、文の途中に打ちます。

読点を打つ場所には「絶対」といえる決まった法則はありません。
どちらかというと執筆者の感覚による部分が大きく、プロの文章でも読点の打ち方には大きな違いがあります。
ただ目安としては、次のような場合に読点をつけるとされています。

  1. 長い主語を示した後
     例:山奥の村から出たことがない祖母は、海を知らない。
  2. 対等な関係の物事を並べて示す場合
     例:風は爽やかで、空は澄み切っている。

  3. 原因と結果の間
     例:受験勉強を頑張ったおかげで、志望校に合格できた。

  4. 逆説と関係の間
     例:傘を持たずに出かけたが、雨が降ってきた。

  5. 誤読を避けたい場合

特に5は、冒頭で紹介したぎなた読みを例に示します。

  • ふたえにしてくびにかけるじゅず
    →二重にして、首にかける数珠
    →二重にし、手首にかける数珠
  • きょうはあめがふるてんきじゃない
    →今日は、雨が降る天気じゃない
    →今日は雨が降る、天気じゃない」 

ひとつの点の位置が変わるだけで、全く違う意味の文になります。

読点をつける目的は、意味の読み違いを防いで、読み手がスムーズに文の意味を理解できるようにすることにあります。
全く読点のない文は読みづらいくらし、逆に多過ぎると文章が細切れになってやはり読みづらくなります。

どこに打ったら良いのか迷う場合には、一度音読されることをお勧めします。
音読した際にひと息つく所は、読点を入れても違和感がないはずです。

北斗書房では、お書きになった原稿を読ませていただき、適切な句読点のアドバイスを行うことができます。
是非お気軽にご相談ください。

→ご相談はコチラ

良い文章の書き方 その2

前回のブログで「良い文章は読みやすい」というお話をしました。
読みやすいということは、言い換えれば読んでいて違和感のない文章ともいえます。
例えば「標記の不統一」は読み手が違和感を覚える大きな要素のひとつです。
今回は、表記を統一するためのポイントについてご説明します。

 漢字や数字の統一
1冊の本のなかで、同じ意味の言葉が統一した表記になっていないと、読み手はその違いに何か意味があるのではないかと考えてしまいます。
読み進む途中で何度も表記の不統一があると、読み手のストレスになってしまいます。
これは、漢字・平仮名どちらでも表記できる言葉によく見られます。
平仮名表記で統一すると文章の印象が柔らかくなりますし、逆に漢字表記で統一するとやや硬い印象の文章になります。

【漢字と平仮名の表記例】

  • 明らか/あきらか
  • 皆様/みなさま
  • 暫く/しばらく
  • ~の様に/のように
  • 下さい/ください

また、副詞や接続詞は漢字ではなく平仮名で表記することが望ましいとされています。

【副 詞】

  • 予め→あらかじめ
  • 未だ→いまだ
  • 更に→さらに  など

 

【接続詞】

  • 然し→しかし
  • 或いは→あるいは
  • 又→また    など

 

意味により漢字と平仮名を使い分ける場合
「時」「事」「物」の単語は、用いられる意味によって使い分けます。
抽象的な事柄として用いる場合は平仮名に、具体的に特定できる事柄に対して用いる場合は漢字で表記するのが良いでしょう。
パソコンやワープロで原稿を執筆すると、簡単に漢字変換ができてしまうので、ついつい文章のなかに漢字が増えてしまいがちです。
もちろん、必要なところは漢字にすべきですが、あまりに漢字が多すぎる文章も読みづらい文章になります。

執筆途中の原稿でも、気になるところがあればお気軽にご相談ください。
北斗書房の自費出版アドバイザーが、作品に最適な漢字と平仮名のバランスをご提案します。

良い文章の書き方

文章には色々な表現方法があります
また表現の自由が憲法で保障されている日本では、原則としては何をどのように表現しても良いことになります。
ただし、表現するのは自由ですが、それが意図どおり他者に伝わるのかは別問題です。

さて、良い文章とはどんな文章でしょうか。
作家や読み手の好みもありますので、一概に説明し難いところではあります。
ただ、良い文章は読みやすいということは言えるのかも知れません。

これは、自費出版作品においても同様のことがいえます。
読み物として自費出版作品をつくる場合は、文章を通じてメッセージを発信することになります。
そして文章で情報発信をする以上、文法的な決まりごとに沿った文章の方が読みやすく、より伝わりやすいものになるのではないでしょうか

今回は、そんな文章を書く上での注意点をご紹介します。
まずは、どのようなジャンルの文章を書く上でも重要となる、基本的な文法を確認しましょう。
どれも学校の作文の時間に教わったような内容ですので、ご存知の方も多いと思います
ここで一度、確認も兼ねてご紹介します。

 

1.段落の文頭は文字分空ける(字下げ)

段落の変わり目では、最初の文章の頭を1文字空けて書き出します。
印刷業界では字下げとも呼ばれます。
横書きレイアウト雑誌などで、視覚的に行頭面を揃えることを重視して、この字下げを行わない場合もありますが、原則としては段落の最初の文章はこの字下げを行います。

 

2.会話には「」(カギカッコを付けて、改行して行頭から書く

会話の部分は「」をつけ、改行して行頭から書きます。

(例)
太郎は言った。
「今日は、いい天気ですね」

 

3.「」で括った会話文には句点を打たない

「」で括られていることで1文の終わりと分かるので、閉じカッコの前後に句点は不要です

(例)
×「今日は、いい天気ですね」。
×「今日は、いい天気ですね。」
○「今日は、いい天気ですね」

会話文の後に、別の文章が続く場合は、閉じカッコの後に句点を打ちます。
また、会話文が連続するときは、間に句点を打ちません。

(例)
×「昨日は、いい天気でしたね」太郎は言った。
×「昨日は、いい天気でしたね」。「今日いい天気になりそうです
○「昨日は、いい天気でしたね」。太郎は言った。
○「昨日は、いい天気でしたね」「今日いい天気になりそうです

 

4.「!」と「?」の使い方

「!」や「?」の記号が出てきた後は、1文字分空けます
ただし、台詞の最後の場合でカッコを閉じる場合は、その必要はありません。

(例)
あれ? 山田さん?」私は、信号待ちで立ち止まった古い友人に声を掛けた。

 

文章の書き方はそれだけで本が書ける程、内容は多岐にわたります。
今回ご紹介したのは、基本的なほんのごく一部です。

文章の書き方や表現方法で悩まれた時は、お気軽にご相談ください。
担当者が丁寧にお教えいたします。