ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

2015年5月

まえがきの役割 ~本の構成を考える~

自費出版に限らず、書店に並ぶ本の多くには、「まえがき」や「あとがき」が入っています。
弊社にお越しのお客様からは「まえがきは何を書いたらいいのか」「まえがきは書いたのであとがきは必要無いか」といったご質問をよくお受けします。
今回は、そんな「まえがき」の役割についてご説明しようと思います。


「まえがき」とは、その本の大まかな内容を紹介するものです。
典型的な例として、ビジネス書があります。
何をテーマとした本か、誰に向けて書いたものか、この本を通じて何を訴えたいのか。
多くのビジネス書の前書きには、これらのことが網羅されています。


「ビジネス書を選ぶときには、まえがきを読むと良い」というお話をよく聞きます。
これは、まえがきにはその本の肝になる部分が要約して記されているので、まえがきを読むと本の良し悪しが判るという理屈です。
本の構造から考えても、確かにこれは理に叶っているといえます。


一方、著者以外の方が書くまえがきもあります。
推薦文や、友人からの寄せ書きがこれにあたります。
また、遺作集など故人を偲んでつくる本の場合には、著者のご遺族や故人が生前親しかった方からの追悼文を、まえがきとして掲載することが一般的です。

自費出版作品の場合は、ビジネス書ほどシビアではありませんが、自身の作品を紹介するつもりでお書きになると良いのではないかと思います。
なぜこの本を書こうと思ったのか、何を伝えたいのか、どんな方に読んでもらいたいか、等を考えながら書くと良いでしょう。
また、まえがきをよく推敲することは、自分の作品の見直しにもつながります。


せっかくの作品ですから、まえがきもしっかり書き上げて、より完成度の高い本にされることをお勧めします。

本は誰のもの?~出版スタイルで変わる本の所有権と内容責任~


商業出版と自費出版の大きな違いのひとつは「完成した本は誰のものか」です。
このことは、本の内容に誰が責任を持つのかとも深くかかわっています。
今回はこのあたりのお話をさせていただきます。

商業出版
商業出版の場合、完成した本の所有権は出版社にあります。
出版社は本を売ることで利益を獲得します。そのために、原稿料や制作費用などの「コスト」を投入して本を作ります。だからこそ、出版社は「売れる本」にするための、最大限の努力をするのです。
場合によっては、著者に対して内容の訂正を求めるケースもあります。

販売に際しても、価格を幾らに設定するのか、どのような販促を行うのか、完売後は重版(本を増刷すること)するのか、逆に廃版にするのか、全てが出版社の判断になります。
このような経緯から、商業出版の場合は所有権と内容に対する責任は出版社が持ちます。

著者には、完成本のうち何冊か進呈されますが、それ以上の冊数を求める場合、出版社から本を買い取ることになります(割引があるようですが、割引率は契約により異なります)。


自費出版
自費出版の場合は、制作費用を著者が負担しているわけですから、完成した本は著者のものになります。
どんな装丁でどんな仕上りの本にするかは、著者の自由です。自分の好きなデザインで、自分の想いをカタチにすることが出来るのです。

著者の所有物ですから、公序良俗に反しない限り、内容は著者の意向が100%反映されます。
その一方で、内容に関する責任も著者にある、ということになります。

費用を著者が負担し、内容も著者の意向がほぼ反映されることから、完成した本は著者のものになります。また、内容に関する責任も著者ということになります。

せっかくの自費出版作品ですから、本づくりをお考えの際には、信用のおける出版社と打ち合わせしながら、内容もしっかりと吟味されることをお勧めします。

「共同出版」「共創出版」「協力出版」などの名称で出版を勧める出版社の場合、著者と出版社がそれぞれ費用を負担している形になりますので、完成した本の所有権などは契約条件により異なります。
この点は、本の完成後に起きやすいトラブルのひとつですので、正式に依頼される前に、契約条件を確認されることをお勧めします。

北斗書房では、「自費出版」の完成本は著者のものというスタンスを取っています。
また、専属の校正スタッフもおりますので、原稿に関するご相談もお受けしております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

ブログ開設のごあいさつ

これまで、フェイスブックページのノートでブログらしきことを書き溜めてまいりましたが、このたび、北斗書房サイトにブログを移行させることとなりました。
自費出版をお考えの皆様に、少しでもお役にたてる情報をご案内したいと考えております。

自費出版という言葉は、すでに世間一般にも広く浸透し、皆さんも一度位は耳にされたことがあると思います。
数年前に大手出版社のプロモーションで巻き起こった「自費出版」ブームも、様々な課題を残しながら終息を迎えて数年。
また昨今はインターネットの普及によって、業界の仕組みや制作の工程もより明確に公開されつつあります。
逆に今こそじっくり腰を据えて、自費出版づくりに取り組める状況にあるのではないかと考えます。

「自分の半生をまとめたい」

「趣味や学業の成果を作品集として記録に残したい」

「家族や知人にメッセージを伝えたい」 などなど…

そんな想いをカタチにできるのが、自費出版です。

ここでは、自費出版に関するあれこれをご紹介したいと考えています。
この場を通じて、すこしでも多くの方に自費出版のことを知っていただき、興味を持っていただければ、これほどの喜びはありません。

どうぞよろしくお願い申し上げます。