これまでに何回か著作権と引用についての記事をアップしてまいりました。
おかげさまで、弊社にて開催しております自費出版相談会でも、引用や著作権についてご相談いただく機会も増えたように思います。
先日、自分史を執筆中のあるお客様から「ある歌の一節を掲載したいが、大丈夫だろうか」というご相談をいただきました。
自分史やエッセイを書く際に、著者自身の思い出の歌の歌詞を掲載することは、決して少なくないでしょう。
結論から申しますと「引用であれば問題なし、ただし全文掲載の場合は著作権者の許諾が必要」となります。
著作権法32条では、引用を次のように定めています。
「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」
また以前のブログ(引用とは ― 著作権法で定義する4つの条件 ―)で、引用の定義として次の4点を挙げました。
今回のケースは、定義1~3は満たしていましたが、出典の記載(定義4)がなかったため、原稿中または文末に、曲名と作詞者名を掲載されることをご提案しました。
なお、インターネット上では、歌詞の一部を改変する、または一部伏せ字にすることで著作権侵害は避けられると解説しているサイトもありますが、この方法は「同一性保持権(タイトルや内容を勝手に変更してはいけない)」という権利の侵害にあたりますので、これはあまりお勧めできません。
他者の権利に配慮するということは、自分自身の権利を大切にすることにもつながります。
定められたルールを守って、胸を張って示すことができる作品づくりを目指しましょう。
北斗書房では、著作権トラブルを避けるための方法もご提案いたします。
何なりとお気軽にご相談ください。
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:
① 8月4日(金)/画集・写真集
② 8月18日(金)/句歌集・エッセイ
③ 8月19日(土)/画集・写真集
④ 8月26日(土)/句歌集・エッセイ
※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)
相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。
FAX 075-791-7290
7月に入ると、夏の京都は祇園まつり一色に染まります。
提灯に灯がともり、コンチキチンのお囃子が聞こえてくると、四条通界隈は山や鉾が立ち並び、全国から集まる老若男女で大変な賑わいを見せます。
京都の夏の風物詩ともいえる祇園祭は、千年以上の歴史を持つ伝統ある祭礼で日本三大祭のひとつに数えられています。
例年7月1日から31日までの一か月間にわたり、京都市内の各所で様々な神事が行われますが、その中でも、10基の鉾と23基の山が京都市内を巡る「山鉾巡行」は祭りの見どころのひとつです。
祇園祭の歴史は古く、869(貞観11)に疫病退散を願って行われた御霊会が起源とされています。
この行事は後に「祇園御霊会」と呼ばれ、当初は国家が営む神事でしたが、徐々に町衆の手によるお祭りへと移行し、現在の「祇園祭」へと受け継がれています。
御霊の怒りを鎮めるための行事だった祇園御霊会は、その精神を保ちながら現在の祇園祭に受け継がれています。山鉾巡行が現在のような姿になったのは、南北朝時代(1336~1392年)の頃といわれています。
山鉾巡行を表すものとして「小雨決行、大雨強行」という言葉があります。実は山鉾巡行が中止されたことは過去にあまり例がありません。最近ですと、2015年は台風接近のなか山鉾巡行が行われたことが、まだ記憶に新しいことと思います。
こんなところからも、先人から受け継がれた伝統を守ろうとする京都人の粋を感じます。
山鉾の歴史は火事との消失と復興の歴史ともいえます。応仁の乱以前は58基あったと伝えられる山鉾は、度重なる大火や戦乱により消失と復興を重ね、現在巡行している山鉾は、前祭と後祭を合わせて33基です。
この他に諸事情により巡行に参加せず「居祭」を行っている「休み山」が2基あります。そのうちの1基「鷹山」では、居祭として宵山期間中の会所で御神体(鷹匠、犬飼、樽負)3柱が飾られています。そのうちの「樽負」には、粽を食べる所作の「からくり」があったといわれています。
居祭ではこの他にも、禁門の変で焼け残ったお囃子の鉦4丁、皆川月華から寄贈された見送り「染彩猛禽之図」も飾られています。
はるか昔から、中断と復興を繰り返しながら現在に受け継がれる祇園祭。その歴史には京の町衆の矜持と気概が込められているともいえます。
そんなことに思いを馳せながら、宵山を散策してみてはいかがでしょうか。
鷹山復興寄付金のご案内 【お問い合わせ先】公益財団法人 鷹山保存会 |
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
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自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:
① 8月4日(金)/画集・写真集
② 8月18日(金)/句歌集・エッセイ
③ 8月19日(土)/画集・写真集
④ 8月26日(土)/句歌集・エッセイ
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8月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
(株式会社 北斗プリント社内)
※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。
相談会は予約制となっております。
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自らの想いをカタチにしたい―
北斗書房は、株式会社 北斗プリント社の自費出版部門として、そのような皆様の想いを「本」というカタチにしてまいりました。
印刷会社として大学の出版物や先生方の著書を数多く手がけるなかで、自費出版に特化した部門として北斗書房を立ち上げるに至りました。
これまで積み重ねてきた本づくりのノウハウにより、作品の内容にふさわしいレイアウトや装丁などを、その用途やご予算に応じて総合的にご提案いたします。
大学の学術書論文集や研究報告書の制作で培った組版技術によりは、お客様の自費出版作品を、読みやすく、また見た目にも美しく仕上げます。
株式会社 北斗プリント社では、編集・印刷・製本など本を作るために必要な設備をほぼ揃えており、当社で刊行した自費出版作品のほとんどを自社内で制作しております。
株式会社 北斗プリント社の工場見学サイトは、こちらをご覧ください。
株式会社 北斗プリント社 工場見学(別ウィンドウで開きます)
北斗書房では、原則として書店販売を行わない「私家版」を取り扱っております。販売目的の大量印刷をあえて行なわず、お客様が本当に必要とされる部数をお作りします。そのため、出版社と比較してより手ごろな費用で本をつくることができます。
北斗書房は、本づくりのプロ集団として長年蓄積された信用とノウハウにより、細かいところにまで気配りの行き届いた本づくりを行います。
北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。
※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。
NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)
北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。
社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。
実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。
お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。
また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。
幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。
前回のブログで、光の三原色(RGB)と色の三原色(CMY+K)のお話をしました。
身近なところでは、デジタルカメラやパソコンのモニターはRGB、印刷のインクはCMYKで表現されます。
例えば写真集を制作する場合ですと、次のような流れになります。
1.作品をデジタルカメラで撮影(RGB)
2.パソコンでデータをチェック(RGB)
3.印刷会社で制作(RGB→CMYKに変換)
4.印刷(CMYK)
印刷用は色の三原色+黒(CMYK)を用いますので、光の三原色であるRGBのままでは印刷できません。
そのため、3の工程でRGBからCMYKに変換します。
デジタルカメラやパソコンのモニタで見た色調と、印刷機で印刷した色調が異なる理由はここにあります。
上の図は「人間の眼が認識できる範囲」「RGBで再現できる範囲」「CMYKで再現できる範囲」を表したものです。
ご覧のとおり、RGBとCMYKでは表現できる色の領域が異なります。
人間の眼で認識できる色の範囲が最も広く、その次に範囲が広いのはRGB、CMYKはほとんどの部分でRGBの再現域より狭くなります。
RGBからCMYKに変換する際に、CMYKの再現域を超えた色は、CMYKの再現域で最も近い色に置き換えられます。
RGBで撮影された写真と、CMYKに変換されたものを比較してみます。
CMYKの方が色の再現範囲が狭いため、RGBと比べると少し色調がくすんだような印象を受けます。
この違いを、本番の印刷前にチェックするのが「色校正」になります。
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:
① 7月1日(土)/画集・写真集 ※終了しました
② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ ※終了しました
③ 7月14日(金)/画集・写真集
④ 7月22日(土)/句歌集・エッセイ
※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)
相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。
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前回のブログで「CMYK」のお話をさせていただきました。
これは、インクや絵の具を混ぜて様々な色を表現する方法です。
もう一つ光で色を表現する方法で「RGB」があります。
こちらはテレビやパソコンのモニターのような、光で色を表現する場合に用いられます。
写真を撮影するためのデジタルカメラも、RGBで色を認識します。
今回は、この2種類の違いをご説明します。
RGBはレッド(Red)、グリーン(Green)、ブルー(Blue)の頭文字を表したものです。
この3色は「光の三原色」と呼ばれており、 ブラウン管や液晶モニターなどで色を表現するための方法です。
RGBでは、上記の3色を組み合わせて全ての色を表現します。
RやGなどの原色は、それぞれ256段階の濃さがあり、その組み合わせ(256の3乗=16,777,216通り)の色を表現することが出来ます。
光であらわされる色ですので、光が何もない時は真っ黒になります。
これは、ブラウン管や液晶パネルは電源を切ると画面が真っ黒になることからも分かります。
逆に、すべての色が目に入ると人間の目は白と認識します。
CMYKは「色の三原色」と呼ばれるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3色にブラック=キートーン(Key tone)を加えたものです。
インクによる色の表現に用いられ、印刷やプリンターは基本的にCMYKで色を表現しています。
色の再現できる範囲は、インクで再現できる色にも限りがあることから、RGBに比べると表現できる色は限られてきます。
全ての色を混ぜると白になるRGBとは対照的に、CMYKでは全ての色を混ぜると黒になります。
写真集などの印刷物を制作する場合は、デジタルカメラ(RGB)で写真撮影を行い、印刷機やプリンター(CMYK)で印刷します。
この違いが、色の再現性のような問題の根本にあります。
次回に続きます。
予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:
① 7月1日(土)/画集・写真集
② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ
③ 7月14日(金)/画集・写真集
④ 7月22日(土)/句歌集・エッセイ
※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)
相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。
FAX 075-791-7290
画集や写真集といえば、ほとんどの場合カラー印刷を連想されることと思います。
少し印刷に詳しい方なら「カラー印刷は、赤・青・黄・黒の4色で印刷される」こともご存じでしょう。
「あれ、色は3原色では?」とお感じになる方は、図画工作や美術の授業で教わったことをしっかりと覚えておられることになります。
確かに理論上では、青(シアン:C)+赤(マゼンタ:M)+黄(イエロー:Y)の3色で全ての色を表現できるはずなのですが、実は3色では表現しきれない色があります。
それは「黒色」です。
残念ながら、赤と青と黄をどんな比率で混ぜても、完全な黒にはならないのです。
印刷の場合ですと、本来黒色であるべき所の仕上りが浅くなります。
そこで、黒色のインクを加えて色の再現性を高めているのです。
別の理由としては、本文の文字は黒色で印刷される場合が殆どなので、文字の印刷を考えると黒色があった方が、印刷の技術的に都合が良いという事情もあります。
ちなみに、印刷業界ではカラー印刷の色を「CMYK」と呼びます。
CMYKの名称はそれぞれの色の頭文字から取られていますが、「K」はブラックではなく、印刷色調を表す「キートーン」が由来です。
このことからも、カラー印刷の黒は色調を整えるために加えられていることが判ります。
画集や写真集の印刷には切っても切れないカラー印刷、北斗書房では技術的な説明も出来るだけ分かりやすく解説しながら、より良い仕上がりの作品集を仕上げるお手伝いをいたします。
どうぞお気軽にご連絡ください。
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① 7月1日(土)/画集・写真集
② 7月11日(火)/句歌集・エッセイ
③ 7月14日(金)/画集・写真集
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