前回のブログで、一般的な校正と校閲の違いについてご説明しました。
では、自費出版の校閲はどのように行うのか。
今回はこのあたりをご説明します。
校閲の目的は「情報が正確で、誰にでも伝わる分かりやすい本」に仕上げることにあります。
その意味では、商業出版、自費出版どちらも校閲で行うことに大きな違いはありません。
では商業出版の校閲と、自費出版の校閲、どこに違いがあるのでしょうか。
それは「誰が本を出す(出版する)のか?」という点にあります。
以前弊社のフェイスブックページで、出版物の所有権に関する記事をアップしましたので、一部抜粋してご紹介します。
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出版社は本を売ることで利益を獲得します。そのために、原稿料や制作費用などの「コスト」を投入して本を作ります。だからこそ、出版社は「売れる本」にするための、最大限の努力をするのです。
場合によっては、著者に対して内容の訂正を求めるケースもあります。
自費出版の場合は、制作費用を著者が負担しているわけですから、完成した本は著者のものになります。
どんな装丁でどんな仕上りの本にするかは、著者の自由です。自分の好きなデザインで、自分の想いをカタチにすることが出来るのです。
著者の所有物ですから、公序良俗に反しない限り、内容は著者の意向が100%反映されます。その一方で、内容に関する責任も著者にある、ということになります。
(「本は誰のもの?~出版スタイルで変わる本の所有権と内容責任~」より)
——————————–(引用ここまで)
つまり、その本を出版する主体が出版社なのか、あるいは著者なのかによって、どこまで踏み込んだ校閲を行い、それをどこまで反映するのかが変わってくるのです。
自費出版の場合は、対象とする読み手の範囲やその本の性格によって、自ずと校閲の範囲も変わってきます。
著者の個性を尊重して、いわゆる「書きグセ」までもあえて残す場合もありますし、内容や表現まで踏み込んだ校閲を行う場合もあります。
ただし、先の述べたとおり、あくまで自費出版の主役は著者ですので、最終的な修正の可否は著者に裁量によるところが大です。
北斗書房でも校正・校閲・リライトのご相談を承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:10月29日(土)
相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。
「校閲」という言葉はご存知でしょうか。
今年の秋(2016年10月)から、これを題材にしたドラマが放送されているので、耳にされた方もおられると思います。
「校閲」と似た言葉に「校正」があります。
どちらも編集や出版、印刷業界などで用いられる用語です。
字面が似ているので、同じような意味と思われがちですが、意味は大きく異なります。
「校」の字には比べるという意味がありますから、校正は「(原稿と)比べて正す」という意味になり、一方校閲の場合は「(原稿内容の事実関係を)調べて比べる」という意味になります。
言い換えると、校正は「印刷物の校正紙が原稿どおりにできているか」であり、校閲は「その原稿に書かれていることは正しいか」を調べる作業といえます。
つまり、見るべきポイントが違うのです。
校正は、校正紙と原稿を比べ合わせて、誤植や体裁の誤りを正す作業が主となります。
文字の打ち間違いやレイアウトの不備、図表の不具合などを指摘し正していきます。
通常校正の作業は、お客様(著者)側で行うことが一般的です。
一方校閲は、著者の原稿を編集者がチェックします。
主なチェック内容は、歴史的な事実、文学や音楽などの作品名、人名、化学・科学・統計に関わる数値です。
この他にも、文章内容の矛盾や表現の誤りの指摘も校閲の範疇になります。
商業出版では、校閲は校正と共に本の完成度を決める重要な工程です。
いかに内容が素晴らしくても、事実関係に誤りや誤字脱字のある本は商品としての信用性に欠けますし、何よりその出版社のイメージダウンにもなりかねません。
「売る本」をつくる過程では必要不可欠な工程です。
自費出版であっても同様です。
校閲を経ることで内容の正確性が高まり、より完成度の高い作品に仕上がります。
北斗書房でも専属の校正士がおり、原稿の校閲や添削も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
日時:10月19日(水) 10月29日(土)
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※「エコノミック・アテンション」に関するバックナンバー
エコノミック・アテンション その2―文章を分かりやすくするチェックポイント(1)―
エコノミック・アテンション その3 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(2)―
エコノミック・アテンション その4 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(3)―
エコノミック・アテンション その5 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(4)―
エコノミック・アテンション その6 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(5)―
これまで6回に分けて、文章を分かりやすくするための、16個のチェックポイントをご紹介してきました。
つまるところエコノミック・アテンションとは「いかに読み手に伝わりやすい文章にするか」への配慮に尽きます。
客観的な目で読み直してみる。
くどい表現や長すぎる文章はすっきり整理する。
幾通りにも解釈できる文章は改める。
読み手がストレスなく、ストレートに書き手のメッセージが伝わる文章なら、きっと手に取って読んでもらえる機会が増えることでしょう。
この連載の1回目で「書きたいことが一通り書けたら50%は完成」と申しました。
文章をブラッシュアップすることで、自分の文章がどんどん変わってゆくプロセスも含めて「文章を書く」という自己表現の難しさと、それ以上の楽しさを感じていただければ幸いです。
次の通り、10月度の自費出版相談会を開催します。
予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。
(株式会社 北斗プリント社内)
※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。
相談会は予約制となっております。
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「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。
北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しております。
原稿作成から装丁まで、懇切丁寧なご提案をさせて頂きます。
どうぞお気軽にご相談下さい。
永年積み重ねてきた本づくりのノウハウにより、作品の内容にふさわしいレイアウトや装丁などを、その用途やご予算に応じて総合的にご提案することが出来ます。
また、英語をはじめとする外国語や、難易度の高い数式・化学式も対応が可能です。
長年大学様の学術書論文集や研究報告書の制作で培ったノウハウは、お客様の自費出版作品を、読みやすく、また見た目にも美しい仕上がりでご提供します。
創業当初より京都市内のほとんどの大学様とお取引をさせて頂き、学術論文集や研究報告書をはじめとするお仕事をさせて頂くなかで、本づくりのノウハウを蓄積して参りました。
丁寧な仕事の進め方を評価して下さる多くのお客様と、長年にわたるお付き合いをさせて頂いております。
北斗書房の母体である「株式会社 北斗プリント社」は印刷会社であることから、編集から印刷・製本まで自社内で対応致します。
全ての工程において、専属スタッフが制作に取り組み、品質に目の行き届いた「ものづくり」により、お客様にご満足頂ける本をお作り致します。
※「エコノミック・アテンション」に関するバックナンバー
エコノミック・アテンション その2―文章を分かりやすくするチェックポイント(1)―
エコノミック・アテンション その3 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(2)―
エコノミック・アテンション その4 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(3)―
エコノミック・アテンション その5 ―文章を分かりやすくするチェックポイント(4)―
文章をブラッシュアップするためのチェックポイント14点をご紹介してきました。
これまでのチェックを踏まえ、もう一度全体を見直してみましょう。
15.読んでみる
チェックを重ねることによって、読みにくさや文章上のムダ、ミスリードを招くあいまいな表現など、ずいぶん解消できたことと思います。
ここでもう一度、全体を通して読んでみましょう。
その際の注意点は「必ず声に出して読む(音読する)」ことです。
声に出さない黙読ですと、いつの間にか流し読みになってしまいます。
音読の場合は、リズムの悪い表現や誤字・脱字があると読みづらくなるので、文章の不具合に気付きやすくなります。
これはプロの編集マンも実践しているそうですから、その効果は保証済みです。
16.読ませてみる
自分の書いた文章ですと、ついつい読み方が主観的になってしまいます。
自分の頭の中にある文章ですから、文章の不備は無意識に自分の頭の中で補足しがちです。
これではせっかくのチェックが無駄になってしまいます。
そんな場合は、自分以外の誰かに読んでもらうことをお勧めします。
その文章に対して先入観がありませんから、客観的に読むことができます。
読みづらさや意味の分かりにくいところにも率直な意見がもらえるはずです。
読んでもらう相手は、家族や親しい友人でも結構ですが、プロの眼に頼るのも良いでしょう。
北斗書房でも原稿持ち込みを受け付けております。
どうぞお気軽にご相談ください。
予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
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日時:10月19日(水) 10月29日(土)
相談会は予約制となっております。
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