ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

法律関係

本とコードの間には(ISBNコードのお話2017)

以前当ブログでISBNコードの概略と表記ルールのお話をさせていただきました。

 

ISBNは「International Standard Book Number(国際標準図書番号)」の略で、それぞれの本を認識するために記載される世界共通のコードです。

日本では1981年からISBNを運営する国際団体に加盟し、出版物へのISBNの記載を推進しています。

その後2007年に表示方法が改められ、現在では13桁の数字でその本固有の番号を示しています。このことによって、どこの国のどの出版社で制作された、何というタイトルの本なのか分かる仕組みになっています。

つまりこの番号さえ分かれば本の特定が可能となり、書店などでの取り寄せやインターネットでの検索なども容易になります。

ISBNコードは、上の写真のように奥付の欄外に入れるのが一般的です(写真は当社出版「愛しの太秦」)。

 

ISBNの歴史

1965年イギリスのトリニティ・カレッジ(ダブリン大学)のゴードン・フォスター(英語版)により開発された「SBN (Standard Book Number)」と呼ばれる書籍特定コードが原型です。

その後、国際規格ISBNのアルゴリズムが考案され、1970年に国際標準化機構 (ISO) でISO 2108として規格化されました。

日本では、1981年にISBNに関する国際的な枠組みに加盟し、1988年にJIS X 0305として日本工業規格に定められました。

日本国内のISBNコードは、日本図書コード管理センターが管理しています。

 

ISSNコード:雑誌を識別するためのコード

ISBNによく似たものとしては「ISSN(Information and documentation – International standard serial number)」があります。

これは逐次刊行物(雑誌)のシリーズごとに付与される国際標準逐次刊行物番号で、ISO 3297:1998として規格化されており、日本でも日本工業規格JIS X 0306:1999に定められています。

ISSNは 定期刊行物や新聞、年間出版物、学会の雑誌といった逐次刊行物を識別するために用いられます。

 

 書籍JANコード:本の販売・流通のためのコード

書店で販売されている本は、裏表紙にバーコードが記されています。

店頭で実際にご覧になったことがあると思います。

これは、JANコードと呼ばれる商品識別コードで、POSシステムや在庫管理、受発注システムなどで価格や商品名を検索するために用いられています。

JANコードは、ISBNにその本のカテゴリーを表すCコードと本体価格(税別)で構成され、本の定められた位置に表示されます。

商業出版の場合は、売上管理などに使用するためこのJANコードは必須となります。

市場に流通しない自費出版でも、例えば書店に委託販売をお考えの際には、JANコードを付けておいた方が書店の販売管理がしやすくなるため、委託を受け付けてもらいやすくなります。

ISBNコードとは異なり、JANコードは裏表紙の所定の位置に入れることが定められています(写真は当社出版「愛しの太秦」)。

 

ISBNコードを取得するメリット

北斗書房では、自費出版であってもISBNコードを付けることをお奨めしています。

それは、ISBNコードには「本の戸籍」という意味もあるからです。

ISBNコードを付けることにより、その本は正式に日本で発行されたものとして登録され、国会図書館に保存されます。

言い換えれば、自分の作品がその本が日本国内で発行された本であることを公的に証明されることになるのです。

このことは、その本にとって大きな意味を持つと私共は考えています。

 

 

ISBNコードは、書店流通をしない自費出版や、ごく親しい方に配る30冊だけの私家版であっても取得できます。

北斗書房では、自社で制作した自費出版作品には、無償でこの「ISBNコード」をお付けしております。

どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

9月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:

①  9月1日(金)/画集・写真集 終了しました

②  9月9日(土)/句歌集・エッセイ ※本日開催!

③  9月20日(水)/画集・写真集

④  9月30日(土)/句歌集・エッセイ

お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

TEL 075-791-6125

FAX 075-791-7290

引用について:歌詞を引用する場合

これまでに何回か著作権と引用についての記事をアップしてまいりました。
おかげさまで、弊社にて開催しております自費出版相談会でも、引用や著作権についてご相談いただく機会も増えたように思います。
先日、自分史を執筆中のあるお客様から「ある歌の一節を掲載したいが、大丈夫だろうか」というご相談をいただきました。
自分史やエッセイを書く際に、著者自身の思い出の歌の歌詞を掲載することは、決して少なくないでしょう。
結論から申しますと「引用であれば問題なし、ただし全文掲載の場合は著作権者の許諾が必要」となります。

 著作権法32条では、引用を次のように定めています。

「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」

 

また以前のブログ(引用とは 著作権法で定義する4つの条件)で、引用の定義として次の4点を挙げました。

 

  1. 引用が、オリジナルの文章(本文)を表現するために必要であること
  2. 量・質共に自分のオリジナルな文章が主であり、引用部分が従であること
  3. 引用部分とその他の部分が明確に区別し引用文は改変しないこと
  4. 引用された著作物の出典が明示されていること

 

今回のケースは、定義1~3は満たしていましたが、出典の記載(定義4)がなかったため、原稿中または文末に、曲名と作詞者名を掲載されることをご提案しました。

なお、インターネット上では、歌詞の一部を改変する、または一部伏せ字にすることで著作権侵害は避けられると解説しているサイトもありますが、この方法は「同一性保持権(タイトルや内容を勝手に変更してはいけない)」という権利の侵害にあたりますので、これはあまりお勧めできません。 

他者の権利に配慮するということは、自分自身の権利を大切にすることにもつながります。
定められたルールを守って、胸を張って示すことができる作品づくりを目指しましょう。

北斗書房では、著作権トラブルを避けるための方法もご提案いたします。
何なりとお気軽にご相談ください。

8月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:

①  8月4日(金)/画集・写真集

②  8月18日(金)/句歌集・エッセイ 

③  8月19日(土)/画集・写真集 

④  8月26日(土)/句歌集・エッセイ

※時間はいずれも 9:00~18:00(予約制)

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

TEL 075-791-6125

FAX 075-791-7290

弊社作品が紹介されました ― 引用の実例

2016年12月に東京堂出版から刊行された『地名が語る京都の歴史』(糸井通浩・綱本逸雄編 4,860円)で、弊社より刊行しました『先斗町地名考 ポントの謎を解く』が引用として取り上げられました。
この本は、平安朝以前から近代まで、京都の歴史を地名から説いたもので、古代、平安王朝時代、鎌倉・室町時代時代前期、天下人の時代、近世、幕末から現代の6章立てで12人が執筆されています。
『先斗町地名考』は、その中の第5章「近世文化都市の興隆」で取り上げられています。
 以下に、引用部分をご紹介します。
下線部分が『先斗町地名考』の引用箇所です。

(P362「先斗町通」より)

先斗町通は、寛文期の大改修によって造られた。木屋町通の一筋東側で、三条通の一筋南から四条通に至る通りをいう。先斗町は京都の難読地名で有名であり~諸説が示されてきた。杉本重雄は、家々が鴨川に面した先ばかりに建ち並ぶ景勝の地であり、その北端がかつて先(首)が並べられた刑場であったことから、カルタ賭博用語「ポント(先斗)」(「先ばかり」の意味)との洒落で名付けられたと説く(『先斗町地名考』)。

(引用ここまで)

また、巻末の参考文献にも「杉本重雄『先斗町地名考―ポントの謎を解く』北斗書房 二〇一五」と記載されています。

以前のブログ(引用とは ― 著作権法で定義する4つの条件 ―)で、引用の定義として次の4点を挙げました。

  1. 引用が、オリジナルの文章(本文)を表現するために必要であること
  2. 量・質共に自分のオリジナルな文章が主であり、引用部分が従であること
  3. 引用部分とその他の部分が明確に区別し引用文は改変しないこと
  4. 引用された著作物の出典が明示されていること

1は、その文面から著者の論旨を補強するため引用されており、また2も、引用の文章量が明らかに少なく、どちらも引用の条件を満たしています。
3の引用部分の区別は「杉本重雄は~と説く」とすることで、著者以外の記述箇所が明確に区別されています。
4の出典に関しては「参考文献」に明示され、これも条件を満たしています。
この本は、商業出版として刊行されていますから、引用への配慮は充分にされており、条件を満たしていることは当然なのですが、自費出版で引用を行う際の参考にしていただければ良いかと思います。

いずれにしましても、このような京都の地名研究書に引用として用いられるということは、ある意味元の本の内容が信頼に足ることを、専門家から認められたともいえます。

そのような本を手掛けられたことに、私共も喜びを感じます。

2月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:
2月4日(土) 9:00~18:00 ※終了しました
2月15日(水) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

「出版権」について

ひと昔前と比べると、自費出版という言葉は随分と世間に浸透したように思います。
その一方で「著作権」「版権」「出版権」などの言葉が様々な解釈で用いられているために、著者の混乱を招いていることも、残念ながら事実です。
今回は、商業出版における「出版権」についてご説明します。

著作権

著作権は、以前の記事(自費出版と著作権)で紹介した通り、著作物を創作した際に著者に発生する権利です。
著作物に関する複製、貸与、放送などの権利は、著者が独占的に持つとしています。
著作権はコピーライトとも呼ばれる「知的財産権」のひとつで、著作物を創作した際に著者に発生する権利です。
一言でいうと「著作物は著者のもの」ということになります。

版権

「版権」という言葉もよく耳にする言葉で「出版権」と混同して捉えられがちです。
しかし、現在の日本では「版権」は正式な法律用語ではありません。
明治32年の著作権法制定により旧版権法にあった「版権」は「著作権」と改められたためです。
印刷会社が「版権」と呼ぶものは、正確にいうと「印刷物を完成させる過程で作成される版下およびデータなどの中間生成物」のことを指し、これは出版権とは別のものです。

出版権

「出版権」は著作権の一部で、複製権と頒布権で構成されています。
言い換えると複製権は本などの複製をつくる権利、頒布権は複製したものを配布または販売する権利です。
著作権者である著者が「出版権」を出版社に許諾することによって、出版社は本を制作し販売できるようになります。
販売権の許諾を行う際には、著者と出版社の間で契約が交わされ、許諾する期間などが定められます。
ただしこれは、商業出版として出版社が制作費を負担する場合のことであって、著者が制作費を負担する自費出版の場合、原則として出版権も著者に帰属します。
例外として、費用を著者と出版社で分担する契約(「共同出版」「協力出版」などと呼ばれます)の場合は、契約内容によりまちまちになります。

出版権は本が完成した後、例えば返本された在庫の扱い方でトラブルになる事例をしばしば耳にします。
販売委託契約を結ぶ際には、特に注意が必要です。

1月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:
1月7日(土)
1月18日(水) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

 

その写真、大丈夫ですか?―肖像権のお話―

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肖像権とは、私生活上の容姿を無断で撮影されたり、撮影された写真を勝手に公表されたり利用されることがないように主張できる権利です。
誰しも、勝手に写真を取られたりするのは不快であり、嫌悪感を覚えるものです。
このような精神的な苦痛を受けないように保護を受けることのできる権利を肖像権と呼びます。
この肖像権には二つの側面があります。

プライバシー権(人格権)
自己の容姿を無断で撮影されたり、その写真を勝手に公表されたりしないよう主張できる権利です。
プライバシー権は歴史も古く、判例上も古くから認められているものです。
プライバシー権は、その人が持つ人格部分に関わるので、人格権に含まれます。

パブリシティ権(財産権)
テレビや雑誌等で芸能人やスポーツ選手など著名人の肖像や氏名は、商品CMなどでよく目にします。
このような著名人のもつ人気や名声から生じる経済的な利益・価値に関わる権利は「パブリシティ権」と呼ばれ、これは財産権に則した権利です。

自費出版づくりで「うっかり」ありがちな、次のような行為は、肖像権の侵害になります。
内容によっては著作権の侵害にもなりますので、写真を選ぶ際の参考になさってください。

・インターネット上の画像を無断でそのまま、または加工して掲載した。

・自分で撮った友人の写真を無断掲載した。

・インターネットからダウンロードした有名人の写真画像を無断掲載した。

・自分で撮った著名人の写真を無断掲載した。

たとえ自分で撮った写真でも、著名人の場合はパブリシティ権侵害になります。
友人の場合はプライバシー権の侵害になります。
そのため、掲載する前に許可をもらう必要があります。

以下のサイトには、より詳しく著作権や肖像権について記されています。
興味のある方はいちどご覧ください。

公益社団法人著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/

文化庁
http://www.bunka.go.jp/

特定非営利活動法人肖像パブリシティ権擁護監視機構
http://www.japrpo.or.jp/

引用とは ―著作権法で定義する4つの条件―

他人の著作物を勝手に使うことが著作権法で制限されていることは、前回ご説明しました。
その一方、著作権法では著作権侵害にあたらない場合も定められています。
おおきくふたつ「私的使用のための複製」と「引用」です。

人の目に触れることが大前提の自費出版では「私的使用」が認められる場合は限られていますので、ここでは主に引用について説明させていただきます。


【私的使用のための複製】
著作権法上では「個人的(家族、親戚、友人などの狭い範囲)に、または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用すること」と定義されています。
自費出版にあてはめると、身内の、ごく親しい人だけに配布する場合がこれに当たります。
それ以上の配布を想定している場合は、私的使用の対象外になりますので、ご注意ください。

【引用】
私的利用以外に他人の著作物を著作権者の承諾なしに利用できる方法として、「引用」があります。
引用については、著作権法で次のように定義されています。

「公表された著作物は,引用して利用することができる。この場合において,その引用は,公正な慣行に合致するものであり,かつ,報道,批評,研究その他の引用の目的上正当な範囲で行なわれるものでなければならない。(著作権法第32条)」

「引用の目的上正当な範囲」は、一般的には次のようなことが求められています。

1.引用することが、オリジナルの文章(本文)を表現するために必要であること 
他者の著作物を引用する場合は、他人の文章などを引用することで自分の本文の主張が補強され明確になるなど、引用することの必然性が求められます。

2.主量的にも質的にも自分のオリジナルな文章が主であり、引用部分が従であること
引用部分が大半を占める場合は「無断転載」となり著作権の侵害に該当することもあります。
引用は必要最小限に留める必要があります。

3.引用部分とその他の部分が明確に区別し引用文は改変しないこと
引用を行い場合は、どこが引用した部分か明確にわかるような配慮が必要です。
区別する方法は、「」(かぎかっこ)や“”(ダブルコーテーション)などの記号でくくる方法、文頭を2文字くらい下げる方法(字下げ)、書体を変更するなどがあります。
また、データの一部を変更したり削除したり、タイトルを変えて引用することは、「改変」にあたり(同一性保持権の侵害)、著作権者の承諾が必要となります。

4.引用された著作物の出典が明示されていること
出典とは「誰が、いつ、どこで」発表されたものかを示すことです。
具体的には「著者名・タイトル・出版社」などがこれにあたります。
表示方法は、引用部分の末尾に記載、冊子の巻末に「参考文献」として記載するなどの方法があります。


引用は、著作権法上で認められた行為ですが、同時に法律による制限もあります。
定められたルールを守り、堂々と人に示せる作品づくりを目指しましょう。

自費出版と著作権

著作物とは、日本の著作権法の定義によれば、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの(2条1項1号)」と定義されています。
もちろん、自分史などの自費出版も立派な著作物にあたります。
そして著作物には必ず著作権が発生します。
今回は、そんな著作権に関わるお話です。


著作権とは
著作権はコピーライトとも呼ばれる「知的財産権」のひとつで、著作物を創作した際に著者に発生する権利です。
著作権法では、著作物の複製、貸与、放送などの権利は、著者が独占的に持つとしています。
簡単な言い方をすると「著作物は著者のもの」ということになります。
出版社と契約を結ぶ際、編集の手を加えることで著作権の所在が曖昧になる場合があります。
この点、契約書の条件を確認されることをお勧めします。


著作権の侵害
著者の許可なく勝手に複製したり、発表したりすることは著作権の侵害になります。
自費出版も例外ではなく、作品の著作権は著者にありますが、その一方で他人の著作物を無断で転載することは他の著者の著作権を侵害することになります。 


著作権の対象外となる場合
著作権法では、次のような場合は著作権保護の対象外としています。
これらの例外を除いて著作物を利用する際には、著作権者の許諾を得る必要があります。

【法令】
・法令・告示・訓令・通達・判決など
・公開された政治上の演説など
・雑報及び時事の報道
・新聞紙又は雑誌に掲載された政治・経済・社会上の時事問題に関する論説(利用を禁止する旨の表示がないことが条件)

【特定利用による対象外】
・私的利用のための複製
・図書館資料の複製(非営利目的)
・文部科学省が定める学校での授業に必要な資料の複製・上映
・障害者のための教科用拡大図書や点字による複製・放送など


引用
一定の条件を満たした場合は、自分の著作に他人の著作の一部を引用することは許されます。
「引用」は自費出版作品にも良く見受けられるケースですので、また機会をあらためて詳しくご案内したいと思います。


自費出版作品に著作権があるのと同様に、他の方の著作物にもやはり著作権があります。
お互いの作品に敬意を表する意味でも、著作権の取り扱いには充分な注意が必要です。
コンプライアンス(法令遵守)に配慮し、胸を張って自分の作品を示せるようにしましょう。

本は誰のもの?~出版スタイルで変わる本の所有権と内容責任~


商業出版と自費出版の大きな違いのひとつは「完成した本は誰のものか」です。
このことは、本の内容に誰が責任を持つのかとも深くかかわっています。
今回はこのあたりのお話をさせていただきます。

商業出版
商業出版の場合、完成した本の所有権は出版社にあります。
出版社は本を売ることで利益を獲得します。そのために、原稿料や制作費用などの「コスト」を投入して本を作ります。だからこそ、出版社は「売れる本」にするための、最大限の努力をするのです。
場合によっては、著者に対して内容の訂正を求めるケースもあります。

販売に際しても、価格を幾らに設定するのか、どのような販促を行うのか、完売後は重版(本を増刷すること)するのか、逆に廃版にするのか、全てが出版社の判断になります。
このような経緯から、商業出版の場合は所有権と内容に対する責任は出版社が持ちます。

著者には、完成本のうち何冊か進呈されますが、それ以上の冊数を求める場合、出版社から本を買い取ることになります(割引があるようですが、割引率は契約により異なります)。


自費出版
自費出版の場合は、制作費用を著者が負担しているわけですから、完成した本は著者のものになります。
どんな装丁でどんな仕上りの本にするかは、著者の自由です。自分の好きなデザインで、自分の想いをカタチにすることが出来るのです。

著者の所有物ですから、公序良俗に反しない限り、内容は著者の意向が100%反映されます。
その一方で、内容に関する責任も著者にある、ということになります。

費用を著者が負担し、内容も著者の意向がほぼ反映されることから、完成した本は著者のものになります。また、内容に関する責任も著者ということになります。

せっかくの自費出版作品ですから、本づくりをお考えの際には、信用のおける出版社と打ち合わせしながら、内容もしっかりと吟味されることをお勧めします。

「共同出版」「共創出版」「協力出版」などの名称で出版を勧める出版社の場合、著者と出版社がそれぞれ費用を負担している形になりますので、完成した本の所有権などは契約条件により異なります。
この点は、本の完成後に起きやすいトラブルのひとつですので、正式に依頼される前に、契約条件を確認されることをお勧めします。

北斗書房では、「自費出版」の完成本は著者のものというスタンスを取っています。
また、専属の校正スタッフもおりますので、原稿に関するご相談もお受けしております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。