ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

自分史

画集/写真集制作のコツ

 水彩画や油絵、イラストを趣味とされる方、あるいは写真を趣味とされる方にとって、自分の作品を1冊の本にまとめることは、単なる記録という意味にはとどまりません。

作品集としてまとめる過程で、表現者としての成長と足跡が確認できますので、作品完成時とはまた違った視点で作品を評価することができます。

また、作品集というカタチにすることで、自身の創作活動を発表する機会にもなります。

 

仕様設計は大切です

画集/写真集の制作にあたっては、紙面上でいかに作品を見せるかがポイントになります。

この点が、文字が主体の読み物とは大きく異なります。

掲載作品をより大きく見せたいことから、本の大きさはA4判やB4判など、文字ものよりも大きな判型が主流になります。

ただし、掲載する作品が必ずしも縦長とは限りませんので、例えば横長の作品を縦長の紙面にレイアウトすると、どうしても上下に大きな余白が生じてしまいます。

そういった余白の大きさが気になる場合は、本そのものの大きさを変えるのもひとつの方法です。

弊社で良くご提案させていただくのは、正方形の本です。

正方形にしますと、縦長・横長どちらの写真であっても、レイアウトした際の余白が比較的目立ちにくくなります。

少し紙にムダが生じますが、見た目収まりの良い本に仕上げることができます。

 

画集/写真集で自分史をつくる

絵画や写真の自費出版といえば作品集がまず思い浮かびますが、絵や写真にそれを補足する文章を加えて自分史としてまとめるとまた面白い仕上がりになります。

昔の写真に補足するコメントを加えることで、文章だけで伝えるのとはまた違った説得力を持ちます。

このスタイルは滞在記や体験記など、時間や空間をやや限定した自分史に適しています。

 

例として、弊社から刊行した2作品をご紹介します。

 

『愛しの太秦 ヤッソの幼き日』

昨年末に刊行し、先日原画展のご紹介をさせていただいた画集です。

幼い頃過ごした昔の太秦の姿を後の世代に伝えたいという想いで制作されました。

作者が子供のころ経験したお祭りや日常の風景を絵にして、当時の目線で記された短文で構成されており、作者の少年時代を切り取った自分史に仕上がっています。

 

『不思議なサモア便り 八十八話』

この本はご夫婦での共著による滞在記です。
JICAのシニアボランティアとしてサモアの首都アピアに派遣された2年間の出来事や思い、考察などの88話が綴られています。
また、奥様の筆による水彩画も掲載されており、サモアの美しい自然や生き物、人々の日常が生き生きと描かれています。

 

 

 

弊社では、画集/写真集の仕様設計について、構想中の段階からご相談を承っております。

どうぞお気軽にご相談ください。

6月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:

 ①  6月2日(金) 9:00~18:00

 ②  6月3日(土) 9:00~18:00

 ③  6月14日(水) 9:00~18:00

 ④  6月24日(土) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

 

エッセイ型自分史のススメ

「自分史を書きたい、でも何からはじめたら良いか分からない」という方はたくさんいらっしゃると思います。
そんな方にお勧めしているのが「エッセイ型」の自分史です。
以前当ブログで「エッセイ集自分史」のご提案をさせていただきました。 

「過去の体験やエピソードと、その時の思いを自由な形式で書く」「1本のエッセイで1,500~2,000字程度」と、比較的取り組みやすい方法です。 

年表を書き、次に構成を練り、資料を集めてようやく執筆に入る―これが自分史執筆の正攻法で、自分史執筆の定石としてよく紹介されています。
ただ、全体の構成を考えながら長文をかくのは難しいものです。

エッセイ型自分史は、まず何本かエッセイを書き上げてから、並び順の変更やグループ分けによって本の構成を考え本にまとめます。
これは「考えてから書く」のではなく「書いてから考える」方法です。
「長文はちょっと荷が重いけど、短い文章なら・・・」という方には、このエッセイ風自分史をお勧めします。

良いことずくめのエッセイ型自分史ですが、気を付けた方が良い注意点がふたつあります。

1.日記調になってしまう
書きたいことを書きたいように書けるのがエッセイ型の良いところですが、出来事だけを粛々と書き進めると、日記のような内容になってしまいます。
日記がダメというわけではありませんが、あまりに日記調に傾きすぎると全体として単調な仕上がりになってしまいます。

文章の役割を大きく分類すると、「記録する」「解説する」「楽しませる」「自己表現をする」「宣伝する」の5つに分けることができます。
この分類に則ると、日記は「記録」に、そしてエッセイは「自己表現」に分類できます。
つまり、日記とエッセイの最大の違いは、書き手の想いがどれだけ著されているかにあります。
ある出来事に対して、淡々と事実を述べるだけではなく「何を感じたか」「何を考えたか」に焦点をあてて書くと良いでしょう。 

2.全体の統一感がとりにくい
この書き方は、エッセイとして書きたいところから書き出すため、本にまとめたときに全体の統一感がとりにくくなります。
文章には書いているその時の想いが反映されますから、時として真逆の論調で書いてしまうことも大いにあり得ます。

対策としては、書いた後のチェックを念入りに行うことです。
特に、言葉の表記や内容の整合性がとりにくくなりますので、原稿を書き上げた後のブラッシュアップを丁寧に行うと、原稿の完成度が高まります。

原稿を見直される際には、当ブログで原稿チェックのコツをご紹介しておりますので、どうぞご参照ください。 

エコノミック・アテンション まとめ

北斗書房では原稿の書き方やまとめ方のアドバイスを無料で承っております、どうぞお気軽にご相談ください。

 

5月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
自分史、エッセイ集、画集、句歌集など、おつくりになりたい内容に応じて、適切なご提案をさせていただきます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:

 ①  5月2日(火) 9:00~18:00 終了しました

 ②  5月10日(水) 9:00~18:00 終了しました

 ③  5月26日(金) 9:00~18:00

 ④  5月27日(土) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

自費出版と校閲 その4

※「自費出版と校閲」に関するバックナンバー

自費出版と校閲

自費出版と校閲 その2

自費出版と校閲 その3

校閲士の凄腕エピソードをご紹介します。
大手出版社には凄腕の校閲者がたくさんおられます。
言葉の職人ともいわれる校閲者による伝説的なチェックには、枚挙に暇がありません。
テレビドラマとはちょっと趣は違いますが、有名なエピソードを列挙してみましょう。

 

ミステリー小説の場合
「東京から名古屋まで、自動車では高速道路を利用してもこの時間には到着しません」「主人公の自宅がマンションの1階に設定されていますが、前作の住まいは2階でした。」など、トリック成立の可否や前作との整合性にまで踏み込んでチェック。

時代小説の場合 その1
歴史的事実の確認にはじまり、忍者屋敷の複雑な構造や、部屋の間取り、扉の開け閉めが手前か奥か、物語の中で矛盾がないかチェックが入ったそうです。

時代小説の場合 その2
「中山道の〇〇の宿場の町はずれの地蔵堂で…」というシーンに対して「○○宿に地蔵堂が作られたのはこの数年後です」と史跡の歴史に照らし合わせて時系列の整合性のチェックが入りました。

時代小説の場合 その3
ある場所から別の場所を見る描写に対して「この時代ここにこういう建物があって(中略)よってこの場所から目的のものは見えません」という指摘が入って戻ってきました。

気象情報までチェック
小説の描写で作者が「まぶしいほどの月光」と書いたところ、小説上の日付に合わせた気象情報を確認して、ゲラに「現実の2012年6月9日も満月と下弦の間、描写に問題なし」というコメントが入りました。

これらの不具合は修正されたうえで印刷し市場に流れますので、私たちが手に取る本で確認することはまずありません。
しかし、これらの表に出ない校閲士の方々が日々言葉と格闘されているおかげで、私たちはより完成度の高い作品に触れることができるのです。
「校閲は出版物のクオリティを支える底力」といわれる理由もここにあります。

 

11月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:11月16日(水)、29日(土) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

自費出版と校閲 その3

※「自費出版と校閲」に関するバックナンバー

自費出版と校閲

自費出版と校閲 その2

前回に引き続き、弊社の行う校閲の内容です。

2.事実関係の誤り
史実関係(年号、曜日、固有名詞、事件など)の確認、企業・著名人のプロフィールに誤りがないか、チェックを行います。
その際には、できるだけ元の情報(一次情報)に照らし合わせることが重要です。

(1)歴史は変わる
歴史上の事件や学術的な事項は、新しい研究成果の発表によって内容が変わることがあります。最近ですと、教科書に記載される「大化の改新」や「鎌倉幕府成立」の年号が変わることや、聖徳太子の歴史的扱いが変わるというニュースは、記憶に新しいことと思います。
このような例は枚挙に暇がなく、校閲の際にはその都度信頼がおける最新情報と照らし合わせる必要があります。

(2)学術分野も変わる
医学や科学技術関係は日進月歩の世界です。
新しい研究発表により新しい真実が明らかになり、これまでの常識が覆ることはよくあることです。
このあたりは、信頼のおける最新の情報に当たることが必要になります。

(3)言葉も変わる
世相や国際情勢を反映して、単語の表記方法が変わることもあります。
ひと昔前では問題なかった表現でも、現在は差別的またはその他の事情によって表現を変えた言葉はたくさんあります。
完成した本は著者の手を離れ、色々な人の手に渡りますから、このあたりはリスク回避という観点からも、現在の表現に改める方が良いでしょう。

11月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:11月16日(水)、29日(土) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

自費出版と校閲 その2

前回のブログでは、商業出版と自費出版の校閲の違いを簡単にご説明しました。
では、自費出版では具体的にどのような校閲を行うのでしょうか。
校閲の内容は多岐にわたりますが、大きく3つにまとめられます。

1.日本語の文章としての誤り

2.事実関係の誤り

3.内容の矛盾

1.日本語の文章としての誤り
原稿の誤字や脱字、助詞の誤り、主語と述語の整合性など、日本語の文章としての正しさや読みやすさをチェックします。
日本語として正しい文章は、必然的に読みやすく分かりやすい文章になります。
その意味では「エコノミック・アテンション」に通じるところもあります。
代表的なチェックポイントは次のとおりです。

(1)漢字の間違い
誤字脱字の代表的なものですが、原稿をパソコンで執筆されるケースが増えるにつれて文字を打ち込む際の誤変換による漢字の間違いが増えています。

(2)送り仮名の間違い
漢字の間違いとは逆に、パソコン執筆が増えるにつれてこの間違いは減ってきたように思います。
ご参考までに、間違えやすい送り仮名を挙げてみました。

・陥る(おちい‐る) ・費やす(つい‐やす) ・哀れむ(あわ‐れむ)

・妨げる(さまた‐げる) ・被る(こうむ‐る) ・試みる(こころ‐みる)

・確かめる(たし‐かめる)・潔い(いさぎよ‐い)・危ない(あぶ‐ない)

・恥ずかしい(は‐ずかしい)・必ず(かなら‐ず)

(3)助詞の間違い
いわゆる「てにおは」の使い方がこれにあたります。文法上の誤り以外に、間違いではなくても文脈上より相応しい助詞に変えることも含まれます。

(4)常体と敬体の混在
「だ・である」の常体と、「です・ます」の敬体があり、一連の文章を通じて文体を統一することが原則です。
常体または敬体どちらかに統一するために、文体の混在がないかをチェックします。

(5)形式名刺
「形式名詞」とは、修飾する言葉の後ろに付く名詞です。普通の名詞と異なり、実質的な「モノ」としての意味は薄れていますので、通常は平仮名で表記します。

  ・時 → とき ・事 → こと ・物 → もの  ・方 → ほう ・所 → ところ

  ・為 → ため ・程 → ほど ・間 → あいだ ・訳 → わけ ・様 → よう

  ・度 → たび ・毎 → ごと ・筈 → はず  ・迄 → まで

11月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:11月16日(水)、29日(土) 9:00~18:00

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

自費出版と校閲

前回のブログで、一般的な校正と校閲の違いについてご説明しました。
では、自費出版の校閲はどのように行うのか。
今回はこのあたりをご説明します。

校閲の目的は「情報が正確で、誰にでも伝わる分かりやすい本」に仕上げることにあります。
その意味では、商業出版、自費出版どちらも校閲で行うことに大きな違いはありません。

では商業出版の校閲と、自費出版の校閲、どこに違いがあるのでしょうか。
それは「誰が本を出す(出版する)のか?」という点にあります。
以前弊社のフェイスブックページで、出版物の所有権に関する記事をアップしましたので、一部抜粋してご紹介します。

——————————

出版社は本を売ることで利益を獲得します。そのために、原稿料や制作費用などの「コスト」を投入して本を作ります。だからこそ、出版社は「売れる本」にするための、最大限の努力をするのです。
場合によっては、著者に対して内容の訂正を求めるケースもあります。

自費出版の場合は、制作費用を著者が負担しているわけですから、完成した本は著者のものになります。
どんな装丁でどんな仕上りの本にするかは、著者の自由です。自分の好きなデザインで、自分の想いをカタチにすることが出来るのです。

著者の所有物ですから、公序良俗に反しない限り、内容は著者の意向が100%反映されます。その一方で、内容に関する責任も著者にある、ということになります。

(「本は誰のもの?~出版スタイルで変わる本の所有権と内容責任~」より)

——————————–(引用ここまで)

つまり、その本を出版する主体が出版社なのか、あるいは著者なのかによって、どこまで踏み込んだ校閲を行い、それをどこまで反映するのかが変わってくるのです。

自費出版の場合は、対象とする読み手の範囲やその本の性格によって、自ずと校閲の範囲も変わってきます。
著者の個性を尊重して、いわゆる「書きグセ」までもあえて残す場合もありますし、内容や表現まで踏み込んだ校閲を行う場合もあります。
ただし、先の述べたとおり、あくまで自費出版の主役は著者ですので、最終的な修正の可否は著者に裁量によるところが大です。

北斗書房でも校正・校閲・リライトのご相談を承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。

10月度自費出版相談会のお知らせ

予約制ですので「ゆっくり」・「じっくり」ご相談いただけます。
まずは自費出版に対する疑問、ご希望をお聞かせください。
原稿の作り方から冊子の装丁まで、丁寧にサポートします。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にご相談ください。

日時:10月29日(土)

相談会は予約制となっております。
お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXにてお申し込みください。

「ミニ自分史」のすすめ

「自身の半生を振り返ってまとめあげた半生記」自分史という言葉から、このようなイメージを連想される方も多いでしょう。
確かに自分史は、出生、両親のこと、学生時代、就職、結婚…といった具合に、半生を時系列で綴る(編年体)ものが代表的です。

その一方で、人生の一部分を切り出して綴る自分史もあります。旅行記、体験記、闘病記、クラブやサークルの活動記録などがこれにあたります。
この様な自分史を、北斗書房では「ミニ自分史」と呼んでいます。

ミニ自分史にはあまり制約はありません。
例えば旅行記の場合、現地に数年間滞在した手記などをイメージしますが、これが数日の小旅行であっても、そこで心に残るエピソードがあれば、それは充分ミニ自分史に取り上げる題材になります。

ここはひとつ、あまり肩肘張らず「その時の思い出をまとめてみようか」位の気持ちで取り組まれるのが良いでしょう。
何百ページもの大作にする必要はありません、スケッチや写真も交えながら、20ページ程度の小冊子にまとめても良いのです。

そんなミニ自分史が、何本か書き溜められたら、その時に改めて半生を綴る自分史としてまとめてみるのも良いかもしれません。

北斗書房では、そんなミニ自分史のアドバイスも承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。

「見出し」の役割

前々回前回のブログで、文章構成には「起承転結」「序破急」があることをご説明しました。
これらは、文章中の物語の流れを表すものです。

これらの文章は、同じテーマを持つものが集まって「節」というグループを構成し、その「節」がいくつか集まって「章」になります。
章をいくつかまとめたものは「部」と呼びます。
これらは総称して「見出し」と呼ばれます。
見出しは、テーマや内容毎に区切って、本全体の構成を分かりやすくする役割があります。

具体的にどのように見出し構成を考えるか、実際に自分史で用いられた構成を例にします。

この自分史では、「歌集」と「自分史」を両方掲載したいというリクエストがありました。
前半に長年書き溜めた「歌集」を、後半は自分史という2部立てになります。

まず歌集は、季節を詠んだ作品が多いことから、四季に分けて掲載しました。
一方自分史は、時系列順に並べることになりましたが、大きな区切りとして、幼少期・青年期・戦後期・高度成長期・近況に分けました。 

先程の「部、章、節」にあてはめると、次のようになります。

 

第1部 歌集

  第1章 春(発表順に並べる)

  第2章 夏(発表順に並べる)

  第3章 秋(発表順に並べる)

  第4章 冬(発表順に並べる)

 

第2部 自分史

  第1章 幼少期

    第1節 出生

    第2節 両親のこと

    第3節 学校生活のこと

  第2章 青年期

    第1節 徴兵検査合格

    第2節 満州に赴任

    第3節 戦地での生活

    第4節 終戦、引き揚げのこと

  第3章 戦後期(引き揚げ後就職~独立~結婚まで)

    第1節 戦後の生活

    第2節 仕事のこと

    第3節 結婚のこと

  第4章 高度成長期

    第1節 長子誕生

    第2節 大阪万博の思い出

    第3節 子供の結婚、孫の誕生

    第4節 現役引退

  第5章 近況

    第1節 最近の生活

    第2節 趣味のこと

    第3節 孫のことなど

 

この様にテーマごとに区切ることで、その節や章で読み手に何を伝えたいのか、スッキリと整理することができます。

あくまでひとつの例ですが、自分史を時系列に並べる際のご参考になれば幸いです。

良い文章の書き方 その4:「文」はシンプルに

名文を書こうと意気込むと、つい難しい漢字や修飾語を多用した長い文章になりがちです。
パソコンやワープロの普及に伴って、特に漢字の多用は目にすることが増えました。
たとえ著者の立場としては「入魂の力作」であっても、伝わらなければ意味がありません。
ここで、シンプルで分かりやすい文章について考えてみます。


適切な長さであること
ひとつの文が長いと、その構造が複雑になり読者が理解し難くなります。
また文の構造が複雑になると、文法的な誤りも出やすくなります。
長すぎる文はふたつに分け、ひとつの文を短くしましょう。
とはいえ、極端に短すぎる文章が連続すると、幼稚な印象の文章になります。
30~40字位が読みやすい文の目安といわれますが、あまりこれに囚われず、声に出して読んだときにリズム良く読めるかどうかを判断材料にされると良いでしょう。

 
余分な主語は省略する
日本語では慣習的に主語が省略されます。
英語の直訳のように主語を全く省略しないと、どこかぎこちなく不自然な文になります。

  • 例1/
    親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。(夏目漱石『坊っちゃん』) 

この文の述語全てに主語を付けた場合を比較してみましょう。

  • 例2/
    私は親譲りの無鉄砲で私は子供のときから損ばかりしている。私が小学校にいる時分私は学校の二階から飛び降りて私は一週間ほど腰を抜かしたことがある。(夏目漱石『坊っちゃん』)

意図的に主語を入れてみましたが、読んだときのリズムの悪さをお感じいただけたと思います。
このように、複数の述語が同じ主語に掛かる場合は、省略した方がリズム良い文になります。
ただし、前文と主語が変わる場合には、きちんと主語を明示しましょう。


このあたりは、自分だけでチェックすると見落としがちです。
読み手を変えてチェックすると、意外なところで不具合が見つかります。


北斗書房では原稿の推敲からお受けしております。
どうぞお気軽にご相談ください。

良い文章の書き方 その3 ― 句読点の打ち方

「ぎなた読み」という言葉遊びがあります。
読点(、)の打つ位置を変えて、違った意味に変えてしまう読み方のことです。
ある人が「弁慶が、長刀を持って」を「弁慶がな、ぎなたを持って」と読み違えたことからこの名前が付いたといわれています。
ぎなた読みには、日本語の面白さと難しさが良く表れています。
今回は、そんな「句読点」、特に「読点」を中心にお話しさせていただきます。

句読点とは「句点(。)」と「読点(、)」の総称です。
句点は文の終わりに打ち、その文の終わりを現す役割があります。
一方、読点はその文を区切って意味を分かりやすくために、文の途中に打ちます。

読点を打つ場所には「絶対」といえる決まった法則はありません。
どちらかというと執筆者の感覚による部分が大きく、プロの文章でも読点の打ち方には大きな違いがあります。
ただ目安としては、次のような場合に読点をつけるとされています。

  1. 長い主語を示した後
     例:山奥の村から出たことがない祖母は、海を知らない。
  2. 対等な関係の物事を並べて示す場合
     例:風は爽やかで、空は澄み切っている。

  3. 原因と結果の間
     例:受験勉強を頑張ったおかげで、志望校に合格できた。

  4. 逆説と関係の間
     例:傘を持たずに出かけたが、雨が降ってきた。

  5. 誤読を避けたい場合

特に5は、冒頭で紹介したぎなた読みを例に示します。

  • ふたえにしてくびにかけるじゅず
    →二重にして、首にかける数珠
    →二重にし、手首にかける数珠
  • きょうはあめがふるてんきじゃない
    →今日は、雨が降る天気じゃない
    →今日は雨が降る、天気じゃない」 

ひとつの点の位置が変わるだけで、全く違う意味の文になります。

読点をつける目的は、意味の読み違いを防いで、読み手がスムーズに文の意味を理解できるようにすることにあります。
全く読点のない文は読みづらいくらし、逆に多過ぎると文章が細切れになってやはり読みづらくなります。

どこに打ったら良いのか迷う場合には、一度音読されることをお勧めします。
音読した際にひと息つく所は、読点を入れても違和感がないはずです。

北斗書房では、お書きになった原稿を読ませていただき、適切な句読点のアドバイスを行うことができます。
是非お気軽にご相談ください。

→ご相談はコチラ