ブログ|京都 下鴨 洛北の出版社「自費出版の北斗書房」

新着情報一覧

2020年12月度自費出版相談会のお知らせ


〔撮影:清輔さん〕

2020年12月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。

店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。

自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお気軽にお尋ねください。
原稿のつくり方から冊子の装丁まで、自費出版アドバイザーの資格を持つ弊社スタッフが丁寧にアドバイス・ご提案をいたします。

ご来社くださった方には、ニュースレター「想いのカタチ」最新号を差し上げます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にお越しください。

また、ご来店が難しい場合の、お電話やお問い合わせフォームによるご相談も受け付けております。

日  時

①12月 3日(木)

②12月11日(金)

③12月17日(木)

④12月23日(水)

 時間9:00~17:30

会  場

北斗書房

(株式会社 北斗プリント社内)

※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。

お問い合わせ

お問い合わせは、お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXをご利用ください。

TEL075-791-6125

FAX075-791-7290

当社の特徴

専門の「自費出版アドバイザー」が対応いたします

北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。

※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。

NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)

北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。

社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。

実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。

お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。

また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。

幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。

第27回「想いを綴る」写真募集 採用作品発表!

「想いを綴る」写真募集に多数のご応募をいただき有り難うございます。
今回は、清輔さんの作品です。

第27回「想いを綴る」写真採用作品

作品名:「二人だけの時間」
作 者:清輔 優也さん(東京都)
作品コメント:視界いっぱいに広がる棚田の風景を
見つめながらこれからの将来に想いをこめた
二人のそんな幸せな時間を過ごす
瞬間を切り取りました。

清輔さん、おめでとうございます!
採用作品は、弊社の自費出版相談会に関する以下の告知媒体に掲載させていただきます。

・北斗書房ホームページ「自費出版相談会」ページ、ブログ

・「自費出版相談会」ポスター

・フリーペーパー『想いのカタチ』

追って、作品をパネル(A3サイズ)加工して進呈いたします。
楽しみにお待ちください。

また、ご応募くださった皆様には弊社ニュースレター「想いのカタチ」をお送りします。
たくさんのご応募ありがとうございました。

第28回「想いを綴る」写真募集の応募締切は、2020年12月15日(火)です。
たくさんのご応募をお待ちしております。

ご応募いただいた方全員に、弊社ニュースレター「想いのカタチ」を差し上げます。
応募要項」「応募方法・ご注意事項」「よくあるご質問」をご確認のうえ、ふるってご応募ください。

応募要項応募方法・ご注意事項(新規タブで開きます)

お問い合わせ

北斗書房「想いを綴る 写真募集!」募集係
担 当:相生 隆久
メール:info@hokutoshobo.jp
電 話:075-791-6125

「想いを綴る」写真募集!
(2021年1月相談会告知用)

想いを綴る 写真募集!
テーマは「想いを綴る」。
あなたの作品が、
ポスターやホームページを飾ります。

北斗書房では、自費出版相談会の告知に使用するイメージ写真の募集をしています。
テーマ「想いを綴る」を連想させる作品をお待ちしています。
採用された作品は弊社自費出版相談会ポスターや弊社ホームページに掲載いたします。
また、ご応募作品をパネル加工して進呈いたします。

ご応募いただいた方全員には、弊社ニュースレター「想いのカタチ」を差し上げます。

応募要項」「応募方法・ご注意事項」をご確認のうえ、ふるってご応募ください。

応募締切

2020年12月15日(火)

※ご採用作品は、1月に開催する自費出版相談会の告知媒体に使用いたします。

応募要項応募方法・ご注意事項(新規タブで開きます)

お問い合わせ

北斗書房「想いを綴る 写真募集!」募集係
担 当 相生 隆久 
メール info@hokutoshobo.jp
電 話 075-791-6125

北斗書房からのお知らせ
(くわしくはタイトルをクリックしてください)

自費出版のご質問にお答えします

紙のこと、装丁のこと、レイアウトについて、原稿の書き方など……
自費出版に関する疑問ならどんなことでも結構です。
お気軽にお問い合わせください。

2020年11月度自費出版相談会のお知らせ

これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお尋ねください。

2020年11月度自費出版相談会のお知らせ


〔撮影:理由さん〕

2020年11月度の自費出版相談会を次のとおり開催します。

店頭では、弊社から出版された本や紙見本のサンプルを多数取り揃えておりますので、これらをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」とご相談を承ります。

自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお気軽にお尋ねください。
原稿のつくり方から冊子の装丁まで、自費出版アドバイザーの資格を持つ弊社スタッフが丁寧にアドバイス・ご提案をいたします。

ご来社くださった方には、ニュースレター「想いのカタチ」最新号を差し上げます。
ご相談、お見積は無料です。どうぞお気軽にお越しください。

また、ご来店が難しい場合の、お電話やお問い合わせフォームによるご相談も受け付けております。

日  時

①11月 5日(木)

②11月10日(火)

③11月16日(月)

④11月20日(金)

 時間9:00~17:30

会  場

北斗書房

(株式会社 北斗プリント社内)

※周辺地図および交通アクセスの詳細は、こちらをご覧ください。

お問い合わせ

お問い合わせは、お問い合わせフォーム、またはTEL・FAXをご利用ください。

TEL075-791-6125

FAX075-791-7290

当社の特徴

専門の「自費出版アドバイザー」が対応いたします

北斗書房の担当者は「自費出版アドバイザー」を取得しており、原稿作成から装丁まで、丁寧なご提案をさせていただきます。

※「自費出版アドバイザー」とは、良質な自費出版物制作を提供する「専門家」として、NPO法人自費出版ネットワークが認定する資格です。

NPO法人日本自費出版ネットワーク(別ウィンドウで開きます)

北斗書房では、直接お会いして打ち合わせを行っております。

社内にはこれまでお作りした作品も多数展示しておりますので、ご来社くださったお客様には作例をご覧いただくことができます。

実際に完成品をご覧いただくことで、作品に対するイメージがより具体的になり、装丁やレイアウトの打ち合わせがスムーズに進みます。

お客様の原稿は、まず担当編集者が最初の読み手の立場から拝見し、文法上や表現上の率直なアドバイスをさせていただきます。

また制作段階では、必要に応じて校正を数回行い、万全を期した誌面作りになるようご協力いたします。

幾度も膝を付き合わせて打ち合わせを重ね、最後に完成した本を手にされたときのお客様の笑顔こそが、私たちにとって何よりの喜びです。

京都のエッセイ作家(3)現代のエッセイ作家

当ブログでも、京都の歴史に残るエッセイ作家をご紹介してきました。
今回は少し目線を変えて、最近の、京都出身のエッセイ作家をご紹介します。


木村 孝(1920-2016)

(代表作)
『文様の四季 和装にみる文化と伝統(1997)』
『和の美を育む~きものことはじめ(2003)』
『美しい着物、美しい人—伝えておきたい嗜みごと(2008)』
『和装のたしなみ(2013)』
『衣の声 きものの本流を見つめて(2016』※遺作

木村孝は、京都の染色を営むの家に生まれ、幼い頃から色を身近な存在として育ちます。
その後、京都新聞文化部の記者を経て、家業の染色を継ぎ、女性染色作家の先駆けとして活躍しました。
染織研究家、随筆家として、着物や色に関するエッセイを多数発表しています。


伊丹 十三(1933-1997)

(代表作)
『ヨーロッパ退屈日記(1965)』
『日本世間噺大系(1976)』
『女たちよ!男たちよ!子供たちよ!(1980)』
『フランス料理を私と(1987)』
『伊丹十三選集(全3巻)(2018)』 他、多数

デザイナー、俳優、監督、イラストレーター、翻訳者など、多彩な顔を持つ伊丹十三は、エッセイととしても多数の作品を残しています。
「しなやかで軽い独特な文体で、さまざまな主題を自在に料理してゆく(『伊丹十三選集』刊行のことば)」と評されるその作風は、今なお多くの作家に影響を与えているといわれています。


山村 美紗(1934-1996)

(代表作)
『美紗の恋愛推理学(1985)』
『山村美紗の株の推理教室(1987)』
『ミステリーに恋をして(1992)』

ミステリーの女王とも称される山村美紗は、京都市生まれの作家です。
父親の仕事の事情で、幼少期を京城(現在のソウル)で過ごし、
京都府立大学短期大学部を卒業後は、京都市立伏見中学校で国語教師を勤めていました。
ミステリー作家として大変有名ですが、以下のエッセイの作品も発表しています。


入江 敦彦(1961-)

(代表作)
『京都人だけが知っている(2001)』
『秘密の京都 京都人だけの散歩術(2004)』
『イケズの構造(2005)』
『怖いこわい京都、教えます (2007)』
『京都喰らい(2018)』

京都市上京区西陣出身、イギリス・ロンドン在住のエッセイ作家です。
京都やイギリスの住民性や、文化に関するエッセイを多数執筆しています。
「生粋の京都人」として、京都の深層を描くエッセイが人気です。


綿矢りさ(1984-)

(代表作)
『インストール(2001)』
『勝手にふるえてろ(2010)』
『しょうがの味は熱い(2012)』
『大地のゲーム(2013)』
『私をくいとめて(2017)』
『生(き)のみ生のまま(2019)』

着物会社に勤める父と、英語教師の母の間に生まれました。
京都市立紫野高等学校在学中に『インストール』で、第38回文藝賞を受賞受賞しました。
受賞当時17歳で、第18回の堀田あけみ(『アイコ十六歳』)以来、20年振りの最年少タイ記録として話題になりました。

古典の時代から現代まで、この他にもここでは紹介しきれないほどのエッセイ作家が活躍しています。

この機会に、エッセイ作家の仲間入りをしてみてはいかがですか?
弊社開催の「第2回エッセイで綴るミニ自分史コンテスト」締め切りは11月1日(日)です。
皆様のご応募をお待ちしています。

北斗書房からのお知らせ

第2回エッセイコンテスト開催中

ただいま、2回目の《エッセイで綴るミニ自分史コンテスト》を開催中です。
テーマは「大好きな〇〇」です。
あなたの大好きなモノ・ヒト・コトなどへの熱い想いが伝わる作品をお待ちしています。
締切まであとわずか、たくさんのご応募をお待ちしております!

詳しくは下の画像をクリックしてください

京都を綴るエッセイ本の紹介(2)

エッセイは、自身の体験・経験を元に、書き手の心の動きを自由に書いたものです。
日常の出来事、家族との会話、ふと思い出す昔の出来事…
今回ご紹介する作品は、まさにエッセイらしいエッセイといえます。

手ぬぐい坊主 田中典子エッセイ集

著者 田中 典子

ISBNコード978-4-89467-338-0

A5判 84ページ

非売品

著者の田中様は、ご主人の実家がある嵯峨野・嵐山に嫁ぎ、その後ご主人と一緒に飲食店を開業されます。
日がな一日、観光客相手の商売でで目の回る忙しさ。
そんななか、ふと思い立って始めた新聞投稿。
「運良く採用された時の喜びが忘れられません(まえがきより)」

気付けばクリアファイル2冊分。
そこから選りすぐりの70編を、エッセイ集としてまとめられました。


目次 ※()は投稿先の新聞名です

女の気持ち(毎日新聞)

ひととき(朝日新聞)

ティータイム(読売新聞)

きのうきょう(産経新聞)

こまど(京都新聞)

私のリポート(毎日新聞)

 

北斗書房からのお知らせ

第2回エッセイコンテスト開催中

ただいま、2回目の《エッセイで綴るミニ自分史コンテスト》を開催中です。
テーマは「大好きな〇〇」です。
あなたの大好きなモノ・ヒト・コトなどへの熱い想いが伝わる作品をお待ちしています。
締切まであと1カ月半、たくさんのご応募をお待ちしております!

詳しくは下の画像をクリックしてください

 

第26回「想いを綴る」写真募集 採用作品発表!

「想いを綴る」写真募集に多数のご応募をいただき有り難うございます。
今回は、理由さんの作品です。

第26回「想いを綴る」写真採用作品

作品名:無題
作 者:理由さん(三重県)
作品コメント:すべてが陶芸で創られた芸術作品の空間を訪ねた。
眼前に広がる作品の質量と、見えないエネルギーに圧倒される。
一人の陶芸家が、半世紀の時間をかけて綴り上げた、
壮大な想いの縁に触れることができた。

理由さん、おめでとうございます!
採用作品は、弊社の自費出版相談会に関する以下の告知媒体に掲載させていただきます。

・北斗書房ホームページ「自費出版相談会」ページ、ブログ

・「自費出版相談会」ポスター

・フリーペーパー『想いのカタチ』

追って、作品をパネル(A3サイズ)加工して進呈いたします。
楽しみにお待ちください。

また、ご応募くださった皆様には弊社ニュースレター「想いのカタチ」をお送りします。
たくさんのご応募ありがとうございました。

第26回「想いを綴る」写真募集の応募締切は、2020年11月15日(日)です。
たくさんのご応募をお待ちしております。

ご応募いただいた方全員に、弊社ニュースレター「想いのカタチ」を差し上げます。
応募要項」「応募方法・ご注意事項」「よくあるご質問」をご確認のうえ、ふるってご応募ください。

応募要項応募方法・ご注意事項(新規タブで開きます)

お問い合わせ

北斗書房「想いを綴る 写真募集!」募集係
担 当:相生 隆久
メール:info@hokutoshobo.jp
電 話:075-791-6125

「想いを綴る」写真募集!
(2020年12月相談会告知用)

想いを綴る 写真募集!
テーマは「想いを綴る」。
あなたの作品が、
ポスターやホームページを飾ります。

北斗書房では、自費出版相談会の告知に使用するイメージ写真の募集をしています。
テーマ「想いを綴る」を連想させる作品をお待ちしています。
採用された作品は弊社自費出版相談会ポスターや弊社ホームページに掲載いたします。
また、ご応募作品をパネル加工して進呈いたします。

ご応募いただいた方全員には、弊社ニュースレター「想いのカタチ」を差し上げます。

応募要項」「応募方法・ご注意事項」をご確認のうえ、ふるってご応募ください。

応募締切

2020年11月15日(日)

※ご採用作品は、12月に開催する自費出版相談会の告知媒体に使用いたします。

応募要項応募方法・ご注意事項(新規タブで開きます)

お問い合わせ

北斗書房「想いを綴る 写真募集!」募集係
担 当 相生 隆久 
メール info@hokutoshobo.jp
電 話 075-791-6125

北斗書房からのお知らせ
(くわしくはタイトルをクリックしてください)

自費出版のご質問にお答えします

紙のこと、装丁のこと、レイアウトについて、原稿の書き方など……
自費出版に関する疑問ならどんなことでも結構です。
お気軽にお問い合わせください。

2020年10月度自費出版相談会のお知らせ

これまでに弊社より刊行した作品や紙見本などをご覧いただきながら「ゆっくり」「じっくり」ご相談いただけます。
自費出版に関するご質問やご希望など、何なりとお尋ねください。

京都のエッセイ作家(2)鴨長明 ― 無常観という視点 ―

鎌倉時代の初期、1212年に鴨長明が記したのが、方丈記です。

冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず…」という文章は、清少納言の「枕草子」同様に、学校の授業で学んだ記憶がある方も多いと思います。
今回は、そんな日本人にとって馴染みの深い方丈記についてご紹介したいと思います。

方丈記は、清少納言の「枕草子」、兼好法師の「徒然草」と並んで日本の三大随筆の一つとされています。
随筆とは、自分の考えや見聞きした事などをありのままに書いた文章の事です。

方丈記は、全体でおよそ9,400文字、他の古典文学作品に比べると短いものです。
一般的な文庫本は1ページに約700文字が入っていますので、これに換算すると15ページ弱に収まってしまいます。
この短い文章のなかに、鴨長明の暮らしの中での出来事や考えの他、鴨長明自身が体験した厄災の記録や人生訓が記されています。

方丈記が書かれたのは、およそ800年前、1212年頃とされています。
通説では1155年(久寿2年)生まれとされていますので、鴨長明58歳頃の執筆になります。

方丈記は、日本人の無常観を表した作品ともいわれています。
無常観とは、世の全てのものは常に移り変わり、いつまでも同じものは無いという思想の事です。
釈迦の入滅後、やがて教えが廃れる時代がやってくるという末法思想の広まりと共に、無常の概念が広まったのではないかと考えられています。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみにうかぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と棲(すみか)と、又かくの如し。

方丈記の冒頭文は、この無常観を端的に表した表した名文といえるでしょう。

鴨長明は、下鴨神社の正禰宜の次男として生まれ、比較的恵まれた環境で育っていましたが、若くして父母を亡くしました。
その後、望んでいた河合社(ただすのやしろ)の禰宜の職に就くことが叶わず、鴨長明は出家し洛北大原の里に隠棲しました。

その後、各地を転々とした後、1208年(承元2年)54歳で現在の京都市伏見区の日野に落ち着き、そこに方丈の庵を結びました。

自分自身の不遇な半生と共に、当時世に広まった末法思想の影響を受けて、鴨長明の無常感が方丈記に結実したのかもしれません。

鎌倉時代前期歌人、源家長が記した「源家長日記」には、

すべて、この長明みなし子になりて、社の交じらひもせず、籠り居て侍りしが、歌の事により、北面に參り、やがて、和歌所の寄人になりて後、常の和歌の会に歌參らせなどすれば、まかり出づることもなく、夜昼奉公怠らず。

と記されており、真面目に公事を務めていたことが伺えます。

また、和歌に通じ、琴や琵琶などの管絃の名手であったことも伝えられています。
若い頃より中原有安に琵琶を学び、和歌は俊恵に師事して才能を磨きました。

『方丈記』の方丈とは、晩年暮らした庵のことで、日野(京都市伏見区)には庵跡とされる地や方丈石が残されています。
また、下鴨神社摂社(京都市左京区)の河合神社には、方丈の庵が復元されています。

日本三大随筆のひとつに数えられ、「鎌倉文化発展の序章(日本古典文学大系)」ともされる方丈記。
原文、現代語訳いずれも各社より刊行されています。
なかなか外出もはばかる日常が続きますが、この機会に手にとって、末法の世に無常を感じた鴨長明に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 

北斗書房からのお知らせ

第2回エッセイコンテスト開催中

ただいま、2回目の《エッセイで綴るミニ自分史コンテスト》を開催中です。
テーマは「大好きな〇〇」です。
あなたの大好きなモノ・ヒト・コトなどへの熱い想いが伝わる作品をお待ちしています。
締切まであと2週間と少し、たくさんのご応募をお待ちしております!

詳しくは下の画像をクリックしてください

色校正(簡易校正/本紙校正)について。

画集のように、絵画やイラストを印刷物にする際に避けて通れないのは、色の問題です。
絵画で用いられる絵の具やその他の画材には、通常の印刷では再現できない色が含まれています。
一般的に、鮮やかな赤、オレンジ、黄緑などは、印刷すると鮮やかさのトーンが落ちます。

近年は、PCやタブレットで絵を描かれる方も増えています。
「データを提供したらなら問題ないのでは」とお感じになられる方も多いと思いますが、PCやタブレットの液晶画面は、裏側から光を当てて色彩を表現しています。
つまり「光の三原色」で色を表現しているのです(弊社ブログ「インクの三原色と光の三原色。http://www.hokutoshobo.jp/news/jihisyuppan/649/」をご参照ください)。

ある程度の調整は可能なのですが、それを確認するためにも色校正が必要になります。

色校正には、インクジェットプリンター等で疑似的に試し刷りを行う「簡易色校正」と、実際に使用する紙で印刷してみる「本紙校正」があります。
簡易色校正は、簡単にシミュレーションできてコストも抑えられるので、それなりに色が合っていれば良いという印刷物の場合はメリットがありますが、実際の色の再現という意味では本紙校正に軍配が上がります。
特に、作品の色が命といえる画集や写真集では、ある程度費用は掛かりますが、本紙校正を強くお勧めします。

画集や写真集をお考えの際には、ぜひご相談ください。